SMASELLは、株式会社ウィファブリックが運営する、アパレルの余剰在庫や古着を最大98%OFFで買えるサステナブルアウトレットのオンライン通販です。送料と支払い方法はショップごとに条件が異なり、返品は商品到着後7営業日以内の申請が原則です。買う側にも売る側にも、売れ残った服の焼却を減らす仕組みが組み込まれています。この記事では、公式ページにもとづいて仕組みと注意点を整理し、同じ課題に取り組む5社の取り組みと、衣類の廃棄削減への効果を公的データと並べて確認します。
この記事でわかること
- SMASELLの運営会社と、商品が安い理由
- 買い方、送料、支払い方法の考え方
- 返品の期限と条件、ブランド品の扱い
- 出店する場合の料金
- 同じ課題に取り組む5社と、SMASELLを使う企業の事例
- 衣類の廃棄削減に与える効果と、環境省のデータとの比較
SMASELLはどんなサイト?運営会社と商品の仕組み

SMASELLは、ウィファブリックが運営する、余剰在庫や古着を売り買いできるオンラインのアウトレットモールです。
公式の出店者向けページでは、常時1,000以上のファッションブランドを最大98%OFFで提供するショッピングモールだと説明しています。企業が最後の1点まで売り切りたい在庫と、お得に買いたい利用者をつなぐ「共創型マッチングプラットフォーム」という位置づけです。同ページは、日本でも2019年に生産された約29億着のうち、売れ残りの余剰在庫が約15億点にのぼるとする小島ファッションマーケティングの数字を引き、この課題の解決を担う意図を示しています。
参照:SMASELL「スマセルにショップを出店」(2026年10月確認)
運営会社のウィファブリックと共創型マッチングの考え方
運営会社は株式会社ウィファブリックです。公式の会社概要によると、設立は2015年3月9日、資本金は1億円、代表取締役は福屋剛氏で、本社は大阪市住之江区北加賀屋にあります。事業内容は「アパレルのオンラインマッチングプラットフォーム運営事業」と「スマセルサステナブルコミューンの運営」の2つです。
会社の使命として、ウィファブリックは「世界のファッション業界の在庫を資源として循環させ、作り手と買い手の想いを紡ぐ場を提供する」ことを掲げています。在庫を「処分するもの」ではなく「資源」と捉え直し、売り切る場を用意することが、SMASELLの出発点です。
参照:ウィファブリック「COMPANY」(2026年10月確認)
商品が安い理由は流通カテゴリーに表れる
SMASELLでは、出品商品の在庫背景を「流通カテゴリー」として商品ごとに表示しています。安い理由は、このカテゴリーを見ると読み取れます。公式ガイドの定義は次のとおりです。
| 区分 | 流通カテゴリー | 公式ガイドの説明 |
|---|---|---|
| 新品 | キャリー品 | 販売期間を過ぎても次のシーズンで販売される商品。おおむね昨年〜3年前の商品が多い |
| 新品 | キャンセル品 | 消費者や企業からの返品、未引き取り品のうち良品のもの |
| 新品 | サンプル品 | 量産前の試作品で、衣類として着用できる品質のもの |
| 新品 | 過剰生産品 | 大量生産で滞留在庫になった商品 |
| 新品 | B品 | 製造や流通の段階で不良が出た商品 |
| 新品 | プロパー品 | 新作や定番品で、旗艦店や百貨店で現在も販売されているもの |
| USED | 店舗買取・レンタル落ち・古着卸・海外輸入 | リサイクルショップなどの買取品、レンタル後の商品、古着卸業者から仕入れた商品、海外から輸入した古着 |
たとえばキャリー品や過剰生産品は、品質に問題があるわけではなく、売り場や在庫の都合で値下げされた商品です。一方でB品やサンプル品は、ほつれや汚れ、タグの欠けがありうると公式ガイドが注記しています。安さの理由とリスクの両方が、カテゴリー表示に書かれているため、購入前に確認しましょう。
参照:SMASELLご利用ガイド「流通カテゴリーについて」(2026年10月確認)
USEDは状態ランクのA〜Eで傷や汚れの程度を確認する
USEDの古着には、A〜Eの状態ランクがつきます。公式ガイドの基準は次のとおりです。
| ランク | 公式ガイドの基準 |
|---|---|
| A | 数回しか使用しておらず、傷や汚れがない |
| B | よく見ないとわからないレベルの傷、穴、汚れなどがある |
| C | やや傷や汚れがある中古品。1cm角以下の傷、穴、汚れなどがある |
| D | 1cm角以上の、一目でわかるレベルの傷、穴、汚れなどがある |
| E | 1cm角以上の大きな傷、穴、汚れなどがあり、着用に支障が出るレベルの不具合がある |
価格の安さだけで選ばず、写真と状態ランクを合わせて確認するのが、USEDを選ぶときの基本です。
参照:SMASELLご利用ガイド「状態ランクについて」(2026年10月確認)
SMASELLの買い方と送料・支払い方法
SMASELLでは無料の会員登録後に購入します。個人も利用でき、送料と支払い方法はショップごとに異なります。
会員登録と個人でも買える条件
公式ガイドは、以前は個人事業主など事業者の利用が中心だったものの、現在は事業を行っていない一般の方も利用できると案内しています。
注意点は3つあります。海外のお客様からの注文は受け付けておらず、日本国内の住所の登録が必要です。商品によって画像の転載条件や販路の制限が異なるため、各商品ページの販売条件の確認も呼びかけられています。
2026年10月時点の公式トップページでは、新規会員に2,000円以上の購入で使える500円OFFクーポンを案内しています。配布は期間や条件が変わるため、登録時に公式ページで確認してください。
参照:SMASELLご利用ガイド「一般の方のご利用について」(2026年10月確認)、同「ご利用の際の注意点」(2026年10月確認)、SMASELL公式トップページ(2026年10月確認)
送料はショップごとの送料無料条件で決まる
SMASELLは複数のショップが出店するモールのため、送料は一律ではありません。公式の送料ページは、ショップごとに送料無料の条件を設定し、多く購入してもらうことで送料分をショップが負担して送料無料にしていると説明しています。
同ページは、送料について「実は高い」と率直に述べ、配送業者との交渉や配送環境の整備を続けるとしています。具体的な金額は、商品ページと注文画面に表示される各ショップの条件で確認する形になります。複数の商品を同じショップでまとめて買うほど、送料無料の条件に届きやすいのが仕組み上の特徴です。
参照:SMASELL「知って得するスマセルの送料のお話」(2026年10月確認)
支払い方法はショップによって選べる範囲が違う
公式ガイドによると、利用できる支払い方法は次の6種類です。
| 支払い方法 | 備考 |
|---|---|
| クレジットカード | デビットカードの利用可否は公式が把握しておらず、各カード会社への確認を案内 |
| メルペイ | メルカリの売上金やポイントで支払える |
| 掛け払い | 公式ガイドに掲載 |
| 銀行振込 | 公式ガイドに掲載 |
| コンビニ払い | 公式ガイドに掲載 |
| PayPay | 公式ガイドに掲載 |
ショップによっては使えない支払い方法があるため、購入時に選べる方法だけを利用できます。
参照:SMASELLご利用ガイド「支払方法について」(2026年10月確認)
SMASELLの返品条件とブランド品の扱い

返品は商品到着後7営業日以内に、マイページから返品/返金を依頼するのが原則です。ショップ独自の期間もあります。
返品の手順と7営業日以内の申請
公式ガイドが案内する申請の流れは次のとおりです。
- マイページを開き、注文履歴から該当の注文ページを開きます
- 「返品/返金依頼」ボタンを押し、表示内容を確認してもう一度押します
- ショップとスマセルの管理者からメッセージが届くまで待ちます
- ショップと合意した住所へ商品を返送します。注文番号と返品理由を書いたメモを同梱します
申請すると、管理者が解除するまで返品受付の期間は一時停止し、7営業日を過ぎても自動で取引完了にはならないと公式ガイドは説明しています。ただし「受取確認」ボタンを押すと取引完了になるため、誤って押さないよう注意が必要です。
参照:SMASELLご利用ガイド「返品について」(2026年10月確認)
返品できない商品と返金のタイミング
公式ガイドが返品を受け付けないとしている主なケースは、次のとおりです。
- 商品到着後7営業日以内に、返品受付の手順を行っていない場合
- 商品を使用または洗濯した場合
- タグや付属品を紛失、破損した場合。タグを外した場合は原則断られます
- お客様のもとで傷や汚れ、においの付着が生じた場合
- ピアス、ヘアアクセ、アンダーウェア、靴下、コスメなど衛生上の理由で返品できない商品
- 商品ページに返品交換不可の記載がある商品
返金は、ショップが返送品を確認し、スマセルが手続きを承認したあとに行われます。返金の時期は決済手段ごとに異なり、公式は具体的な日付を示していません。デビットカードは即時に引き落とされるため、返金はカード会社を通じて行われます。
参照:SMASELLご利用ガイド「返品に関するよくある質問」(2026年10月確認)
ブランド品の真贋に関する規約と連絡先
利用規約は、偽ブランド品やコピー商品の取引を禁止行為として定めています。検品時に正規品でないと判明した場合は、連絡するよう公式ガイドが案内しています。
一方で、並行輸入品などは、ショップから証明書などの証拠を出せない場合もあると公式ガイドは注記しています。購入後の問い合わせは、まずショップとのチャットで行い、解決しなければ問い合わせフォームを使うという順序です。
参照:SMASELLご利用ガイド「ブランド品につきまして」(2026年10月確認)
SMASELLに出店するときの料金と条件
出店者は、流通額に応じた月額利用料と、商品金額の20%の取引手数料を負担します。料金は税抜きです。
公式の出店者向けページでは、月額の利用料を次のように案内しています。決済利用料や商品登録数、分析ダッシュボードなどの機能は無料とされています。
| 月間の流通額 | 月額の利用料(税抜) |
|---|---|
| 10万円以上 | 20,000円 |
| 1万円以上10万円未満 | 10,000円 |
| 1万円未満 | 5,000円 |
取引手数料の20%には送料は含まれません。支払いは末締めの翌末払いで、月内の途中解約には対応していません。売れた分だけでなく、流通額に応じた月額の費用もかかるため、出店前に自社の在庫量と売れ行きの見込みを置いて試算するのが現実的です。
SMASELLと同じ課題に取り組む企業・サービス5社
衣類の廃棄を減らす取り組みは、他にも複数の企業が行っています。公式サイトで確認できた5社を紹介します。
掲載順は社名の五十音順で、ランキングやおすすめ順ではありません。下の表は、SMASELLを含む6つの取り組みを、各社の公式ページに書かれた項目だけで同じ軸に並べたものです。書かれていない項目は「公表なし」としています。
| 取り組み | 取り組みの対象 | 仕組み | 公表している実績 | 開始年 |
|---|---|---|---|---|
| SMASELL(ウィファブリック) | アパレルの余剰在庫、古着 | オンラインのアウトレットモールで企業と利用者をつなぐ | 累計CO2削減量349万3,000kg(自社算定)、会員28万3,800人 | 公表なし |
| ECOMMIT「PASSTO」 | 衣類を含む不要品全般 | 回収、選別、再流通を自社で一貫して行う | 年間回収量1.4万トン | 公表なし |
| オンワードホールディングス「オンワード・グリーン・キャンペーン」 | 自社グループの衣料品 | 回収し、リサイクルやリユースにつなげる | 公表なし | 2009年 |
| JEPLAN「BRING」 | 着なくなった衣類や繊維製品 | 店舗などで回収し、再生ポリエステルなどへ循環させる | 古着3,000トンを回収(Tシャツ約1,500万枚分) | 2017年 |
| ZOZO「ZOZOUSED」 | ブランド古着 | 下取りで回収した商品を二次流通させる | 常時約70万点を掲載(2023年6月末) | 2012年 |
| ファーストリテイリング「全商品リサイクル活動」 | ユニクロ・ジーユーで販売した全商品 | 店頭の回収ボックスで回収し、リユースやリサイクルにつなげる | 回収9,079万点、寄贈3,657万点(2019年8月末まで) | 公表なし |
実績の数字は、各社が自社の定義で集計したものです。対象や期間が異なるため、数字の大小で優劣を比べることはできません。
ECOMMIT「PASSTO」|回収から再流通までを自社で一貫して行う
ECOMMITは、不要になったものを回収し、選別して再流通させる資源循環サービス「PASSTO」を運営する循環商社です。
公式サイトによると、年間の回収量は1.4万トンで、衣類では国内の廃棄の約2%を救済しているとしています。公表資料には、アパレルメーカーやリユース事業者などからの余剰在庫の回収も行っていると記載があり、SMASELLと同じく、売れ残った在庫の行き先づくりも担っています。
特徴は、回収、選別、再流通という手間のかかる工程をまとめて引き受ける点です。
参照:ECOMMIT公式サイト(2026年10月確認)、ECOMMIT「IMPACT PROGRESS REPORT 2024」(2024年版)
関連記事:PASSTOを解説|回収できるもの・投函の流れと回収後の行き先
オンワードホールディングス「オンワード・グリーン・キャンペーン」|2009年から続く自社衣料品の回収
オンワードグループは、自社の衣料品を回収してリサイクルやリユースにつなげる衣料品循環システムを運営しています。
公式サイトによると、このキャンペーンは2009年に始まり、2023年からはオンラインでの回収も加わりました。店頭に加えてオンラインでも回収を受け付けることで、近くに店舗がない人にも参加の入口を広げています。回収量などの数値は、確認したページには掲載がありませんでした。
参照:オンワードホールディングス「グリーン・オンワードの推進」(2026年10月確認)
JEPLAN「BRING」|回収した古着を再生ポリエステルに変える
JEPLANは、不要になった衣類や繊維製品を回収し、独自のケミカルリサイクル技術でポリエステル原料に再生する「BRING」を運営しています。
公式の沿革では、2017年1月にFUKU-FUKUプロジェクトとPLA-PLUSプロジェクトを統合してBRINGを開始したと記載されています。BRINGのページは、これまでにTシャツ約1,500万枚分にあたる3,000トンの古着を回収したと説明しています。回収した服から新しい服をつくることで、廃棄される繊維を減らす狙いです。
参照:JEPLAN「BRING」(2026年10月確認)、JEPLAN「沿革」(2026年10月確認)
関連記事:衣類を捨てずに原料へ戻す|エコログ・リサイクリング・ジャパンのマテリアルリサイクル
ZOZO「ZOZOUSED」|下取りで回収した商品を二次流通させる
ZOZOは、ファッション通販ZOZOTOWNの中で、ブランド古着を扱うゾーン「ZOZOUSED」を運営しています。
公式の取り組みページによると、サービス開始は2012年11月で、6,500以上のブランドを取り扱い、常時約70万点を掲載しています(2023年6月末時点)。商品は「買い替え割」で利用者から下取りしたものです。買い物の場で服を回収し、次の人へ販売する流れを自社で完結させている点が特徴です。
参照:ZOZO「ZOZOUSEDの歩みと循環型ファッションへの取り組み」(2023年11月29日)
ファーストリテイリング「全商品リサイクル活動」|回収した服を難民支援などへ届ける
ファーストリテイリングは、ユニクロ・ジーユーの店舗で回収した服を、リユースやリサイクルにつなげる活動を行っています。
公式ページによると、全国のユニクロ・ジーユー店舗に回収ボックスを置き、販売した全商品を対象にしています。回収した服はリユースとして、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や世界各地のNGOとともに、難民キャンプや被災地へ届けられます。リユースしない服は燃料やリサイクル素材になります。2019年8月末までの実績は、回収9,079万点、寄贈3,657万点です。着られる服は支援先へ、着られない服は燃料や素材へと、行き先を分けているのが特徴です。
参照:ユニクロ「全商品リサイクル活動」(2026年10月確認)
関連記事:RE.UNIQLOを解説|回収できる服と届け先・社会への効果
SMASELLを使う企業の事例
SMASELLが自社のブログで公開した出店企業のインタビューから、3社の取り組みを紹介します。
いずれも運営会社であるSMASELL側が公開した取材記事で、数字や評価は当時の発言にもとづきます。
株式会社KBNET(earthshop)|古着の卸の新しい販路としてSMASELLに出店
古着を協力会社から引き受け、楽天やYahoo!ショッピングで小売や卸売を行っている会社です。
取締役の壁屋氏は、細かな写真撮影や寸法測定のコストがかかる小売には限界があり、卸売を伸ばすためにSMASELLに出店したと述べています。「出店してすぐに受注があった」とも述べていますが、これは2020年5月の取材時の発言で、売上の数字は示されていません。
同じ取材で、初期費用や固定費がかからず、売れたときだけ手数料が発生すると述べています。現在の公式料金表には月額の利用料があり、取材当時と条件が異なるため、出店を検討するときは最新の料金を確認してください。
参照:スマセルマガジン「“卸事業が更に拡大”スマセルで事業を広げるKBNETさんをインタビュー」(2020年5月9日)
株式会社アイジーエー(axes femme)|廃棄ロス99%の先の最後の1%に取り組む
女性向けアパレルブランドaxes femme(アクシーズファム)を展開する会社です。
代表取締役社長の五十嵐氏は、廃棄ロスを2年前の90%から99%まで防げるようになったと述べています。アウトレット店用の商品をあえて用意しない体制にするため、9店舗あった店を1店舗に縮小したという取り組みも語られています。
残る1%について、五十嵐氏は寄付ではなく事業を通じて解決する方法を探しており、SMASELLと出会ったと述べています。社内の取り組みで防げる範囲を超えた分を、企業間の販路で売り切るという位置づけです。2020年10月の取材時点の発言です。
参照:スマセルマガジン「【出品企業インタビュー】企業と企業、企業とお客様の垣根を超えた循環の輪をつくりたい」(2020年10月7日)
株式会社ヒューマンフォーラム(spins)|作りすぎを止めることが先だと語る
衣料品ブランドspins(スピンズ)を展開する会社で、古着屋から事業を始めたと語っています。
代表取締役社長の岩崎氏は、在庫は結果であり、まず作りすぎの問題を何とかしたいと述べています。プラットフォームが広がるほど無駄がなくなり、環境面でも持続可能になると考え、SMASELLを応援したいとしています。2019年2月の取材で、取り組みの成果を示す数字は述べられていません。
参照:スマセルマガジン「株式会社ヒューマンフォーラム 代表取締役社長 岩崎仁志様インタビュー」(2019年2月6日)
SMASELLが衣類の廃棄削減にもたらす効果

SMASELLは、売れ残った服を再び流通させて焼却を減らし、その効果をCO2削減量として見えるようにしています。
ウィファブリックは「Cool the Earth Project」として、第三者調査機関とSMASELLが独自の手法で、服を焼却した場合のCO2排出量を算出しています。商品ページやマイページで、購入による削減量を確認できます。
参照:SMASELL「スマセルとは」(2026年10月確認)
売れ残りの服を再流通させて焼却を減らす仕組みと規模
服は、売れ残ると値下げされ、それでも売れなければ廃棄や焼却に回ることがあります。SMASELLは、その手前で次の買い手につなぐことで、焼却される服を減らします。
ウィファブリックは、累計のCO2削減量を3,493,000kg(3,493トン)と公表しています。これは1本の木が1年間に吸収するCO2を約14kgとした場合の249,500本分で、同社の換算では、トップス約30枚の焼却で約14kgのCO2が出ます。
この換算から、累計の削減量はトップス748万5,000枚分の焼却に相当すると計算できます(3,493,000kg÷14kg×30枚、編集部推計)。
一方、環境省は2024年の衣類のマテリアルフローで、国内に新しく供給される衣類を82万トン、その約7割にあたる56万トン(うち家庭から51万トン)が手放されて焼却などで処理されたと推計しています。また、国内に供給される衣類の製造に伴うCO2は9,500万トンとされています(令和2年度の調査)。
SMASELLの累計削減量3,493トンは、この9,500万トンの約0.004%にあたります(3,493t÷9,500万t、編集部推計)。ただし、SMASELLの数字は「焼却した場合の排出量」の累計、環境省の数字は「製造に伴う排出量」の年間値で、算定の範囲と期間が異なります。規模の目安として読み、効果を正確に測る数字ではない点に注意が必要です。
1社の取り組みだけで衣類の廃棄問題が解決するわけではありませんが、売れ残りを1点ずつ減らす積み重ねが、国全体の数字に向かう第一歩になります。
参照:環境省「衣類の資源循環システム構築に向けた現状」(令和7年10月)
購入ごとのCO2削減量の可視化と森林保全への寄付
SMASELLは、CO2削減量を木から森、山へと育つアイコンで表示しています。商品ページには出品商品の削減量が、マイページには販売や購入ごとの合計が表示されます。買い物の結果が数字とアイコンで見えるため、利用者が自分の行動の意味を確認しやすくなります。
また、売上の一部は、森林保全団体の一般社団法人more treesに寄付されると公式ページは説明しています。会員数は283,800人と公表されています。
さらに、参画企業の店頭に設置する回収BOXで集めた衣類をSMASELLで再販し、回収BOXの蓋にCO2削減量を表記する取り組みも行っています。
バングラデシュのキャンセル品を救うアップサイクル
ウィファブリックは、デザイナーのyoshiokuboと、バングラデシュ向けOEMの株式会社わんピースとともに、現地でキャンセルされた衣料品をアップサイクルして販売する「PHOENIX LAB. PROJECT」を始動しました。
公式ページは、バングラデシュ縫製品製造輸出業協会(BGMEA)の2020年4月6日の発表として、新型コロナ下で輸出オーダーのキャンセルが3億400万ドル、9億5,200万ピースに上ったと紹介しています。行き場を失った衣料品を新しいデザインに再生し、現地の雇用を守ることが目的だと同ページは説明しています。
このプロジェクトは日本の余剰在庫だけでなく、海外の生産現場で生じる在庫の問題にも広がっている点で、SMASELLの活動の幅を示しています。
参照:SMASELL「PHOENIX LAB PROJECT」(2026年10月確認)
よくある質問
SMASELLについて、公式ページで確認できた範囲で答えます。
買えます。公式ガイドは、事業を行っていない一般の方も利用できると案内しています。ただし、海外のお客様からの注文は受け付けておらず、日本国内の住所の登録が必要です。
一律ではなく、ショップごとに条件が異なります。公式の送料ページは、ショップごとに送料無料の条件を設定していると説明しています。金額は商品ページと注文画面で確認してください。
商品到着後7営業日以内に、マイページから返品/返金の依頼を出せば可能です。ただし、使用や洗濯をした商品、タグを紛失した商品、衛生上の理由で返品できない商品は対象外で、ショップが独自の期間を設ける場合もあります。
利用規約で偽ブランド品やコピー商品の取引は禁止されています。検品時に正規品でないと判明した場合は、ショップとのチャットで連絡し、解決しなければ問い合わせフォームを使うよう案内されています。
月間の流通額に応じて月額5,000円、10,000円、20,000円のいずれかの利用料がかかり、取引手数料は商品金額の20%です。料金はすべて税抜きで、送料は含まれません。
まとめ
SMASELLを使う前に、押さえておきたい点をまとめます。
- SMASELLは、ウィファブリックが運営する、余剰在庫や古着を扱うオンラインのアウトレットモールです
- 商品が安い理由は、流通カテゴリーと状態ランクの表示で確認できます
- 送料と支払い方法はショップごとに異なり、返品は商品到着後7営業日以内の申請が原則です
- 出店料金は、流通額に応じた月額5,000〜20,000円と、商品金額の20%の取引手数料です
- 累計のCO2削減量は3,493,000kgと公表されていますが、環境省の衣類のCO2推計とは算定範囲が異なり、規模の目安として読む必要があります