ハローライトは、電球をLEDとSIMが一体になったIoT電球に交換するだけで、一人暮らしの家族の安否を知らせるサービスです。1日のあいだに点灯と消灯の動きがないとメールで知らせる仕組みで、Wi-Fiも工事もいりません。この記事では、仕組みと料金、自治体や事業者の導入事例、他の見守りサービスとの違い、社会への効果までを公式情報で整理します。
この記事でわかること
- ハローライトの仕組みと、通知が届く条件
- Amazonでの購入とヤマト運輸経由の料金の違い
- 日野市とヤマト運輸の導入事例
- KDDI・象印・チカク・ユカイ工学の見守りサービスとの比較
- ハローライトが孤立死の早期発見にもたらす社会的な効果
ハローライトの仕組み|電球の点灯と消灯で安否を知らせる

ハローライトは、SIMを内蔵したIoT電球です。電球を交換するだけで、離れて暮らす家族が点灯状況をメールで知ることができ、工事もWi-Fiの設定もいりません。
開発・運営はハローテクノロジーズ株式会社(旧社名はハローライト株式会社)です。トイレや廊下など、毎日必ず明かりをつける場所の電球を替えて使います。カメラを使わず電球の点灯だけを見るため、暮らしの様子を映像で見られる心配がなく、見守られる側の心理的な負担が小さいことが特徴です。
期間検知|1日のあいだに点灯と消灯がないとメールが届く
見守りに使う機能は「期間検知」です。基本設定では、前日の0時から23時59分までのあいだに電球が点灯しなかった場合、または点灯しっぱなしだった場合に異常と判断し、翌朝10時にメールで知らせます。正常に使われている日は、異常を知らせるメールは届きません。
スタンダードプランでは、検知する時間を変更したり、通知先のメールアドレスを最大5つまで増やしたりできます。同じ電球で点灯したときに通知を受け取る「点灯検知」も使えるため、倉庫や納屋の防犯、店の営業開始の通知にも使われています。
参照:ハローテクノロジーズ「Hello Light」公式サイト(2026年10月9日確認)
通信の仕組み|電球のSIMが直接発信する
通信は、電球に内蔵されたSIMが直接行います。公式サイトによると、株式会社ソラコムの「SORACOM IoT SIM」を採用しており、LEDとSIMを一体化した電球は世界初とされています。電球ごとに製造番号が割り当てられているので、どの電球から届いた通信かをすぐに判別できます。
ただし、点灯を検知するまでに1分ほどかかることがあり、設置場所の通信環境によってはさらに時間がかかります。リアルタイムの映像監視ではなく、1日単位で異常を拾う仕組みと理解しておくと、期待とのずれがありません。
向いている場所と使えない場所
口金はE26で、E17のソケットでは変換ソケットが必要です。明るさは40W相当で、公式サイトはトイレや廊下など、1日1回以上使う場所やサブ照明での利用を求めています。調光器付きのソケットや、明暗センサーなどの自動点滅装置がついた照明では使えません。
また、ハローライトは毎日の電話確認の負担を減らすための補助的な製品と説明されています。異常のメールが届いたあとは、見守る側が電話や訪問で安否を確かめる前提です。
ハローライトの料金はいくら?購入方法別の費用
Amazonで購入する場合の費用は、1個あたり初期費用10,780円と月額495円(スタンダードプラン)です。ヤマト運輸経由の見守りサービスなど、購入経路で料金は異なります。
| 購入経路 | 初期費用 | 月額費用 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Amazon(個人向け) | 10,780円 | 495円(税込) | スタンダードプラン。1年分を含む1個の合計は16,720円。販売店により異なる |
| ヤマト運輸「クロネコ見守りサービス」 | 0円 | 1,078円(税込) | 2021年の提供開始時の発表。電球の設置はヤマト運輸のスタッフが行う |
| 法人向けサブスクリプション | 公表なし | 580円(1個から) | 2020年4月に開始と発表。現在の条件は公式に確認が必要 |
料金は2023年4月以降、スタンダードプラン(月額495円・税込)のみになりました。月額165円(税込)のベーシックプランは2023年3月末で新規受付を終了しており、すでに契約していた人だけが継続できます。支払いはクレジットカードの月額払いに限られ、一括払いや口座振替には対応していません。
Amazonで購入する場合
個人が自分で設置する場合は、Amazonのストアで購入し、管理ページで利用を開始します。初期費用10,780円と、月額495円の1年分5,940円で、1個あたり合計16,720円です。契約プランは管理ページから月単位で変更できます。
参照:ハローテクノロジーズ「ベーシックプラン新規受付と3年分込み製品の終了のお知らせ」(2026年10月9日確認)
ヤマト運輸経由で申し込む場合
ヤマト運輸は2021年2月5日から、ハローライトを使った見守りサービスを全国で提供しています。発表では、利用料金は電球1個あたり月額1,078円(税込)で、申し込み後にヤマト運輸のスタッフが自宅を訪問して電球の設置と通信環境の確認を行います。
異常検知のメールを受け取った通知先が利用者と連絡を取れないときは、ネコサポサービスセンターに依頼すると、スタッフが利用者宅を訪問します。応答がない場合などは、地域包括支援センターなどに連絡する流れです。金額は発表時点のもので、現在の料金は申し込み前にヤマト運輸で確認してください。
参照:ヤマト運輸「IoT電球とヤマトの経営資源を活用した見守りサービスを展開」(2021年2月5日)
自治体の補助で費用を抑えられる場合
自治体によっては設置費用を補助しています。東京都日野市は、民間賃貸住宅に住む住宅確保要配慮者を対象に、孤独死などの早期発見を担う見守り機器を設置する不動産事業者や福祉関係者へ、設置費用の一部を補助する制度を2020年10月1日に始めています。制度の有無や対象者は自治体ごとに違うため、住んでいる市区町村の窓口で確認してください。
関連記事:自治体の高齢者見守りサービスを解説|費用と補助金活用法
ハローライトの導入事例|日野市とヤマト運輸の取り組み
ハローライトは、自治体の住まい相談事業と、物流事業者の見守りサービスで使われています。ここでは、運営会社と導入した事業者が自ら公表している2件を紹介します。
東京都日野市|住まい相談事業「あんしん住まいる日野」
日野市居住支援協議会の相談事業「あんしん住まいる日野」で、入居が決まった単身高齢者などの賃貸住宅10戸に設置する見守りのモデル事業が行われました。発表は2020年4月1日で、実施期間は2020年5月18日までです。
指定した時間内に電球の点灯や消灯の形跡がないと、日野市都市計画課、日野市社会福祉協議会など、ホームネット株式会社に異常検知のメールが届きます。そのあと都市計画課が入居者に確認し、連絡が取れないときは親族やケアマネジャーなどの福祉関係者と連携して安否確認を行う流れです。公表されているのは設置戸数と仕組みで、モデル事業の成果の数値は示されていません。
参照:ハローテクノロジーズ(当時はハローライト株式会社)プレスリリース「東京都日野市の単身高齢者等の見守りモデル事業に採用」(2020年4月1日)
ヤマト運輸|クロネコ見守りサービス ハローライト訪問プラン
ヤマト運輸は、ハローライトを設置して離れて暮らす家族を見守るサービスを提供しています。24時間のあいだ電球の点灯や消灯がないと、事前に指定した通知先とネコサポサービスセンターに異常検知メールが自動送信されます。
同社の2023年1月16日の発表では、2021年から全国で提供しており、2022年12月末時点の申し込みは約3,000件とされています。同じ発表で、2023年3月31日までの新規申し込みを対象に、月額1,078円(税込)が3カ月無料になるキャンペーンも案内されました。
参照:ヤマト運輸「クロネコ見守りサービス ハローライト訪問プラン 新規お申し込み3カ月無料キャンペーンを1月16日から開始」(2023年1月16日)
ハローライトと他の見守りサービスの違い|公式情報で並べて比較
ハローライトは電球の点灯だけで見守る方式で、他社は家電の利用、センサー、会話ロボット、テレビ端末など検知の方法が異なります。見守る相手の暮らし方に合わせて選ぶ目安として、各社の公式情報を同じ項目で並べます。
掲載する4社は、ハローライトと同じく離れて暮らす家族の見守りに使える製品を、各社の公式ページで確認できたものです。順序は優劣ではなく、会社名の五十音順です。「公表なし」は、公式ページ上で確認できなかった項目を指します(2026年10月9日確認)。
| サービス(運営会社) | 見守りの方法 | 公表している料金(税込) | 公表している実績 | 開始時期 |
|---|---|---|---|---|
| ハローライト(ハローテクノロジーズ) | 電球の点灯と消灯の有無 | Amazon版は初期10,780円、月額495円 | 点灯回数の累計1億回(2025年9月発表) | 2019年5月に初出荷 |
| auかんたん見守りプラグ(KDDI) | モーション、温湿度、照度、電力の4つのセンサー | au HOME基本利用料539円(初月に解約した場合の請求額として記載。本体代金は公表なし) | 公表なし | 公表なし |
| みまもりほっとライン(象印マホービン) | 電気ポットの給湯の利用 | 初期費用5,500円、月額3,300円(初月無料) | 契約者約15,000人(2026年8月時点) | 公表なし(サービス開始から25年以上と記載) |
| ちかく(チカク) | テレビ接続の端末とアプリで在室状況を確認 | レンタルは初期0円、月額3,278円(別途事務手数料2,980円) | 全国15自治体で補助金の対象 | 公表なし |
| BOCCO emo(ユカイ工学) | 会話ロボットと対応センサーの連携 | Wi-Fiモデルは本体52,800円、LTEレンタルは月額2,970円 | 公表なし | 公表なし |
KDDI「auかんたん見守りプラグ」
KDDIの「auかんたん見守りプラグ」は、4つのセンサーで部屋の様子を知らせるプラグ型の見守り機器です。
検知するのは、動きの有無、部屋の明るさ、家電の使用状況、温湿度です。通知先はau HOMEアプリまたはメールで、アプリ通知は最大10人まで登録できます。指定した深夜の時間帯にトイレの明るい状態が30分以上続いたときや、熱中症のリスクも通知の対象です。
参照:KDDI「auかんたん見守りプラグ」(2026年10月9日確認)
関連記事:auかんたん見守りプラグを解説|料金・センサーと自治体の助成
象印マホービン「みまもりほっとライン」
象印マホービンの「みまもりほっとライン」は、通信機能をもつ電気ポットを毎日使うだけで、離れて暮らす親の様子を知らせる安否確認サービスです。
検知するのはポットの給湯の利用で、工事は不要とされています。初期費用は5,500円、利用料は月3,300円で、契約後の最初の1か月は無料です。課金から6か月以内に解約すると解約料がかかります。
参照:象印マホービン「みまもりほっとライン」(2026年10月9日確認)
チカク「ちかく」
チカクの「ちかく」は、家型の端末をテレビにつなぎ、子ども側のアプリで親の在室状況の確認とテレビ電話ができるサービスです。
Wi-Fiや設置工事は不要で、「あんしんモード」(無料オプション)を使うと、起床確認の通知を受け取れます。レンタルプランは初期費用0円、月額3,278円で、全国15自治体で補助金の対象になっていると公式ページは案内しています。
参照:ドコモ「ちかく」(提供:チカク)(2026年10月9日確認)
ユカイ工学「BOCCO emo」
ユカイ工学の「BOCCO emo」は、名前を呼ぶと会話を始め、離れて暮らす家族とスマホアプリでメッセージをやり取りできる会話ロボットです。
振動センサ、鍵センサ、部屋センサと連携して家の状況を知らせます。Wi-Fiモデルは本体52,800円の買い切り、LTEレンタルモデルは本体0円で月額2,970円です。センサは各6,600円で、見守りに使うには対応センサとの組み合わせが前提になります。
参照:ユカイ工学「BOCCO emo」(2026年10月9日確認)
関連記事:BOCCO emoを解説|料金・見守り機能と自治体の活用事例
ハローライトが社会に与える良い影響|孤立死の早期発見と見守る側の負担

ハローライトは、一人暮らしの高齢者の異変を翌朝に知らせることで、発見の遅れを減らす手段になります。見守る側の毎日の確認の負担や、賃貸住宅で高齢者が入居を断られにくくする効果も期待されます。
孤立死の発見を早める|公表値と公的統計で規模を比べる
内閣府は2026年4月14日、令和7年の孤立死を推計しました。警察取扱死体のうち、自宅で亡くなった一人暮らしの人で、死後8日以上たって見つかった人は22,222人です。参考として示された死後4日以上の推計は32,678人でした。
この2つを差し引くと、死後4〜7日で見つかった人は32,678−22,222=10,456人です(編集部推計)。ハローライトの期間検知は、前日に点灯がなければ翌朝10時にメールが届くため、通知が家族や支援者に届くまでの日数は最短で1日程度です。
では、利用者はどれほどの規模でしょうか。ハローテクノロジーズは2025年9月8日の発表で、ハローライトが約1.6万人以上の高齢者の見守りなどで利用されていると説明しています。内閣府の令和8年版高齢社会白書の概要によると、令和2年(2020年)の65歳以上の一人暮らしは6,717千人です。
| 項目 | 数値 | 出典・時点 |
|---|---|---|
| ハローライトの利用者(高齢者の見守りなどで利用) | 1.6万人以上 | ハローテクノロジーズの発表(2025年9月) |
| 65歳以上の一人暮らし | 6,717千人 | 内閣府「令和8年版高齢社会白書」概要(令和2年) |
| 利用者が一人暮らしの高齢者に占める割合 | 約0.24%(16,000÷6,717,000) | 編集部推計 |
| 孤立死(死後8日以上) | 22,222人 | 内閣府の推計(令和7年) |
| 【参考】死後4日以上 | 32,678人 | 内閣府の推計(令和7年) |
計算の結果は約0.24%(編集部推計)です。年が2025年と2020年で異なり、同社の数字は「見守りなど」の利用を含むため、あくまで規模感をつかむための目安です。ハローライトの利用者は、一人暮らしの高齢者全体のごく一部で、公表値だけでは孤立死がどれだけ減ったかは分かりません。
参照:内閣府孤独・孤立対策推進室「令和7年孤立死者数の推計について」(2026年4月14日)、黄川田内閣府特命担当大臣記者会見要旨(2026年4月17日)、ハローテクノロジーズ「点灯回数が累計1億回を突破」(2025年9月8日)、内閣府「令和8年版高齢社会白書(概要版)」(令和8年版)
見守る側の毎日の確認を減らす
地域包括支援センターや民生委員、自治会など、見守る側の高齢化や人手不足は、ヤマト運輸が見守りサービスの開始時に挙げた課題の1つです。ハローライトの公式サイトは、毎日の電話確認で生じる双方の負担を減らすための補助的な製品と位置づけています。
異常がない日は通知が届かないため、見守る側は異変のあった日だけ連絡すれば済みます。見守られる側も、毎日の電話や訪問を受けずに、普段どおり明かりをつけて暮らせます。
賃貸住宅で高齢者の入居を支える
日野市のモデル事業は、住宅確保要配慮者の相談事業の中で行われました。高齢の単身者は、孤独死への不安から賃貸住宅の入居を断られる場合があります。市は、見守り機器の設置費用の一部を補助する制度を設け、設置する不動産事業者や福祉関係者を支援しています。
検知の仕組みが電球の交換だけで済むため、壁に穴をあけたり、機器の電源を確保したりする必要がありません。賃貸住宅の貸主と借主の双方が導入しやすい点が、住まいを支える仕組みとして評価されます。
個人や企業が参加する方法は、自分で購入して家族の自宅に設置する、ヤマト運輸経由で申し込む、不動産事業者や自治体として法人向けのサブスクリプションを導入する、の3通りです。
よくある質問
ハローライトについてよく検索される疑問に、公式情報をもとに答えます。
必要ありません。電球にSIMが内蔵されているため、電球を交換するだけで使えます。コンセントの確保やWi-Fiの設定もいりません。
Amazonで購入する場合のスタンダードプランは月額495円(税込)です。ヤマト運輸経由は2021年の提供開始時の発表で月額1,078円(税込)でした。
基本設定では、前日の0時から23時59分までに点灯しなかったとき、または連続して点灯していたときに、翌朝10時にメールが届きます。正常な日は通知されません。
個人向けはAmazonのストアで購入できます。ヤマト運輸の見守りサービスや、法人向けのサブスクリプションからも導入できます。
使えます。スタンダードプランの「点灯通知」を使うと、倉庫や納屋の防犯、店の営業開始の通知などに利用できます。
申し込めません。月額165円(税込)のベーシックプランは2023年3月末で新規受付を終了し、現在はスタンダードプランのみです。
まとめ
ハローライトは、電球を交換するだけで、1日のあいだに点灯と消灯がないとメールで知らせる見守りの電球です。Amazonでは初期費用10,780円と月額495円、ヤマト運輸経由は提供開始時の発表で月額1,078円(税込)でした。
日野市は住宅確保要配慮者向けの相談事業で、ヤマト運輸は全国向けのサービスとして導入しています。他の見守りサービスは検知の方法も料金の形も異なるため、見守る相手の暮らし方で選ぶことが大切です。
ハローライトは補助的な製品であり、異常のメールが届いたあとに人が確かめる前提です。導入を考えるときは、自治体の補助の有無と、通知先となる家族や支援者を先に決めておくと安心です。