HOGOKEN CAFE(ホゴケン カフェ)は、保護された犬や猫と触れ合いながら、里親になってくれる人を探す里親募集型のカフェです。里親を希望しない人も利用でき、公式サイトでは施設利用料が1名990円(1ドリンク付き)と案内されています。この記事では、HOGOKEN CAFEの仕組みと料金、里親になるための条件、同じ課題に取り組む団体、社会への効果を、運営団体と環境省の公開情報から整理します。
この記事でわかること
- HOGOKEN CAFEの仕組みと、運営するNPO法人ラブファイブとの関係
- 施設利用料と、店舗ごとの営業時間・定休日
- 里親になるための条件と、譲渡までの流れ
- 保護犬猫に取り組む5団体を同じ項目で比べた一覧表
- 殺処分の現状と、HOGOKEN CAFEが社会に与える良い影響
HOGOKEN CAFEとは?保護犬カフェの仕組み

HOGOKEN CAFEは、保護した犬や猫の里親を探すカフェです。来店して触れ合える常設の出会いの場になっています。
HOGOKEN CAFEの公式サイトは、行政(保健所、警察)や一般家庭からの飼育放棄、繁殖業者の崩壊や引退などの背景で保護された犬猫の家族(里親)を探していると説明しています。保護犬や保護猫に「かわいそう、懐かないのでは」という印象を持つ人もいますが、実際には人が大好きな子や繊細な子など、一頭ごとに個性があるとしています。里親を希望する人以外の利用も歓迎されており、保護犬猫について考えるきっかけの場にすることが目的です。
参照:HOGOKEN CAFE公式サイト「HOGOKEN CAFEってなに?」(2026年10月時点)
HOGOKEN CAFEを運営するNPO法人ラブファイブ
HOGOKEN CAFEの公式サイトは、里親募集中の子たちを見られる団体としてNPO法人ラブファイブを紹介しています。ラブファイブは、「ふれあい譲渡会」と「保護犬カフェ」で保護犬猫の里親を探す団体で、行政(保健所)や一般家庭からの飼育放棄、繁殖業の崩壊や引退、警察などから犬猫を保護しているとしています。「保護犬カフェ」はラブファイブが使う名称で、HOGOKEN CAFEは公式サイト上でその拠点として並んでいます。
参照:NPO法人ラブファイブ「Lovefiveについて」(2026年10月時点)
保護犬猫と出会う場としての特徴
ラブファイブは、保護犬猫と実際に触れ合うことで「保護」という出来事が遠い話ではないと知ってもらうことを、保護犬カフェの狙いの一つに挙げています。「保護犬猫だから」という性格はなく、人と同じように個性があるため、環境や相性が合う子がいれば里親という選択肢を考えてほしいという立場です。また、保護が必要にならないよう、家庭の犬猫に「もしも」が起きたときの備えや、迎える前の覚悟と準備を考える機会にしたいとも説明しています。
店舗は大阪府、兵庫県、東京都、千葉県にあります。ラブファイブの店舗一覧では、保護犬カフェが8店、保護猫カフェが鶴橋店の1店として掲載されています。
参照:NPO法人ラブファイブ「保護犬カフェ®という試み」(2026年10月時点)
HOGOKEN CAFEの料金と店舗ごとの営業時間
HOGOKEN CAFEの施設利用料は、公式サイトで1名990円(1ドリンク付き)と案内されています。
| 項目 | 公式サイトの記載 |
|---|---|
| 施設利用料 | 1名様 990円(1ドリンク付き) |
| ドリンクメニュー | 確認できた範囲では、アイスもホットも990円の表記 |
| 里親希望でない来店 | 歓迎(里親希望の方以外のご利用も大歓迎との記載) |
営業時間と定休日は、店舗案内ページの記載を次の表にまとめました。施設利用料はスタッフ・メニューのページに1つだけ掲載されており、店舗ごとの違いは同ページでは確認できません。来店前に各店へ問い合わせると安心です。
| 店舗 | 所在地 | 営業時間 | 定休日 |
|---|---|---|---|
| 天神橋店 | 大阪市北区 | 12時〜20時(土日祝は11時〜20時) | 年中無休 |
| 鶴橋店 | 大阪市東成区 | 12時〜20時(保護犬のふれあいは19時30分まで) | 年中無休 |
| 堺店 | 堺市北区 | 12時〜20時(ふれあいは19時30分まで) | 年中無休 |
| HOGOKEN PARK 長居店 | 大阪市住吉区 | 12時〜20時(ふれあいは19時30分まで) | 年中無休 |
| 寺田町店 | 大阪市生野区 | 12時〜20時(ふれあいは19時30分まで) | 年中無休 |
| 川西店 | 兵庫県川西市 | 12時〜18時 | 毎週火曜日 |
| 印西店 | 千葉県印西市 | 平日12時〜19時、土日祝11時〜19時 | 元旦 |
| 立川店 | 東京都立川市 | 平日12時〜19時、土日祝11時〜19時 | 年中無休 |
同じ店舗案内ページでは、動物取扱業の登録情報も公開されています。川西店を除く7店は、事業者名の欄がユナイテッド株式会社となっています。
参照:HOGOKEN CAFE公式サイト「店舗案内」(2026年10月時点)、HOGOKEN CAFE公式サイト「スタッフ・メニュー」(2026年10月時点)
利用前に知っておきたい注意点
公式サイトのトップページには、感染性の病気の治療中の犬は、カフェ、トリミング、ドッグランの利用を控えるよう案内があります。利用前や利用中に判明した場合は退店となり、次回は完治の証明が必要です。証明は、かかりつけの獣医師の完治証明か、獣医師との電話確認で行うとされています。
天神橋店は大人向けの施設として、小学生未満の乳幼児の入店ができません。コンセプトのページでも、年齢制限は店舗ごとに違うため、来店前に各店へ直接問い合わせるよう案内されています。
参照:HOGOKEN CAFE公式サイト「コンセプト」(2026年10月時点)
HOGOKEN CAFEで里親になるには?条件と流れ
里親になるには、面談とヒアリングを受け、譲渡契約書に同意する必要があります。トライアル期間は設けられていません。
HOGOKEN CAFEの公式サイトは、里親の募集はしているものの、どんな人にでも譲渡できるわけではないと説明しています。人間によって悲しい思いをした子たちを二度と傷つけないよう、条件を設けているためです。詳しい条件は、運営団体ラブファイブのページで確認するよう案内されています。
参照:HOGOKEN CAFE公式サイト「里親になるには」(2026年10月時点)
里親になるための条件と必要なもの
ラブファイブの「里親募集」ページに書かれた条件を、手順の形に整理します。審査には少なくとも数時間かかるため、時間に余裕を持って来店することが求められています。
- 保護犬カフェや譲渡会場で、じっくり触れ合ってその子と向き合う
- 面談とヒアリングを受け、誓約を立てる(結果によっては譲渡を断られる場合があり、理由は回答されない)
- 身分証と住所確認ができる書類(賃貸契約書、ペット可の住まいとわかる証明書など)、もしものときの二次的な飼育場所を用意する
- 譲渡契約書に同意する
- 不妊手術が済んでいない場合は、迎えた後に里親が不妊手術を行う(獣医師が不要と判断した場合を除く)
ラブファイブは理念に賛同した人にのみ譲渡するとしており、飼育環境を確認することがあります。不適切と判断した場合は引き取る可能性があるとも明記しています。2頭目以降を迎える場合は、不妊手術済みの証明書類か、手術ができない場合の診断書の確認が必要です。
参照:NPO法人ラブファイブ「里親募集」(2026年10月時点)
トライアル期間がない理由と、譲渡前に行われる処置
ラブファイブは、トライアル期間を設けていません。トライアルで引き取って合わなければ返すという方法は、犬猫にとって一度迎えられた家庭からもう一度放棄されるのと変わらないという考え方によるものです。そのため、迎える前にじっくり触れ合い、終生飼養する覚悟を持って決めるよう求めています。
保護した子には、マイクロチップ、狂犬病ワクチン、混合ワクチン、獣医師による触診、避妊去勢(体調や年齢を考慮)が随時行われているとされています。ただし、健康診断は確定診断ではなく、生年月日や犬種、病歴などは保護時に得た情報のため確実とは限りません。譲渡後に不測の事態が起きても保障や対処はできないと明記されています。
公園やスーパー店頭で開かれるふれあい譲渡会
ラブファイブは、保護犬カフェのほかに、気候が温暖な春と秋を中心に、公園やスーパーマーケットの店頭でふれあい譲渡会を不定期に開いています。面談とヒアリングで問題がなければ譲渡契約書を交わしますが、その場での譲渡はしていません。
参照:NPO法人ラブファイブ「ふれあい譲渡会」(2026年10月時点)
関連記事:保護猫のクラウドファンディング|支援先の選び方と主要5サービス
HOGOKEN CAFEは怪しい?公開情報で確認できること
運営団体の収支報告や動物取扱業の登録情報は公開されています。ただし、年間の譲渡数などは公式サイトで確認できませんでした。
確認できたこと
店舗案内ページでは、各店の動物取扱業の種別、登録番号、登録年月日、有効期限、動物取扱責任者の氏名が載っています。運営団体のラブファイブは、2016年度以降の収支報告は内閣府NPO法人ポータルサイトの事業報告書で見られると案内しています。2013年3月期から2015年3月期までの決算報告書は、団体サイトで公開されています。
また、月ごとの街頭活動とご寄付の報告も団体サイトで公開されています。2026年9月分の報告では、振込や本部へ届いたご寄付が日付と金額とともに並んでいます。
参照:NPO法人ラブファイブ「収支報告」(2026年10月時点)、NPO法人ラブファイブ公式サイト「2026.9月街頭活動・ご支援ご報告」(2026年10月1日)
確認できなかったこと
公式サイトの範囲では、店舗ごとの年間の譲渡数や、保護犬猫の受け入れ数の推移は確認できませんでした。施設利用料も、店舗ごとの違いが公式サイトで確認できません。本記事では、確認できない数字は推測せず、公表なしとして扱っています。
保護犬猫の里親探しに取り組む団体を同じ項目で比べる

保護犬猫や動物福祉に取り組む5団体を、公式サイトの記載だけで同じ項目に並べました。順位やおすすめの順ではありません。
今回の主題であるHOGOKEN CAFEを先頭に置き、あとの5団体は五十音順に並べています。表の数字は各団体の公式サイトに書かれたものだけで、書かれていない項目は「公表なし」としています。団体によって活動の中心が違うため、数字の大小で優劣は判断できません。
| 団体 | 取り組みの対象 | 仕組み | 公表している実績 | 開始年(公式記載) |
|---|---|---|---|---|
| HOGOKEN CAFE(NPO法人ラブファイブ) | 保護犬・保護猫 | 里親募集型カフェ、ふれあい譲渡会 | 里親と出会った子は21,100頭以上(2025年1月末時点) | 公表なし |
| 東京キャットガーディアン | 猫 | 開放型シェルター(保護猫カフェ)、猫付きマンション、そとねこ病院 | 総譲渡数10,535頭以上、不妊去勢手術数12,580頭以上(いずれも2026年9月) | 2008年(任意団体として開始) |
| 日本動物愛護協会 | 動物全般(飼い主のいない猫の不妊去勢手術助成が中心) | 不妊去勢手術の助成事業、啓発、災害時の救援 | 公表なし | 1948年(2008年に創立60周年と記載) |
| 日本動物福祉協会 | 動物全般 | 不妊去勢手術の助成事業、新しい飼い主探し、動物相談 | 公表なし | 1956年創立 |
| ネコリパブリック | 猫 | 保護猫カフェの運営、企業サポーター制度「HAPPY NECO CYCLE」 | 公表なし | 2014年(保護猫カフェの運営開始) |
| ピースワンコ・ジャパン | 犬 | 愛護センターから殺処分対象の犬を保護し、譲渡センターや譲渡会で里親を探す | 譲渡・返還数5,797頭(2012年〜2026年9月末) | 2012年(活動開始) |
参照:NPO法人ラブファイブ「ご寄付のお願い」(2026年10月時点)
東京キャットガーディアン
東京キャットガーディアンは、行政の保健所や動物愛護センターなどから猫を引き取り、飼育を希望する人に譲渡するNPO法人です。
支援の範囲は、譲渡までの保護飼育、譲渡前の去勢不妊手術、飼い主のいない猫のための去勢避妊手術専門病院「そとねこ病院」の運営、猫の里親募集などです。
特徴は、日本初の保護猫カフェ(開放型シェルター)を東京大塚に立ち上げたことで、2010年9月には日本初の「猫付きマンション」も始めたと活動履歴に書かれています。猫に特化しているのは、活動拠点の東京に野犬がほとんどいないことや、猫の殺処分数が他の動物を大きく上回ることが理由と説明されています。
参照:東京キャットガーディアン「団体について」(2026年10月時点)、東京キャットガーディアン公式サイト(2026年10月時点)
日本動物愛護協会
日本動物愛護協会は、動物愛護に関する啓発や助成事業を行う公益財団法人です。
支援の範囲は、飼い主のいない猫の不妊去勢手術助成事業、地域猫活動やマイクロチップの情報提供、災害に備えるための情報発信、社会への提言活動などです。
特徴は、飼い主のいない猫の不妊去勢手術助成を春夏秋冬の期ごとに受け付けていることで、公式サイトのお知らせには2026年秋期の受付終了と冬期の案内が掲載されています。協会の歩みのページでは、2008年に創立60周年を迎えたと記されています。
参照:公益財団法人日本動物愛護協会公式サイト(2026年10月時点)、公益財団法人日本動物愛護協会「日本動物愛護協会の歩み」(2026年10月時点)
日本動物福祉協会
日本動物福祉協会は、動物を虐待から守り、あらゆる命にやさしい社会を築くため、1956年に創立された公益社団法人です。
支援の範囲は、不妊去勢手術の助成事業、新しい飼い主探し(いぬ情報・ねこ情報の掲載)、動物相談、猫の捕獲器の貸し出しなどです。
特徴は、活動のすべてを会費と寄付で支えていると公式サイトで明記している点です。
参照:公益社団法人日本動物福祉協会公式サイト(2026年10月時点)
ネコリパブリック
ネコリパブリックは、地域の保護猫団体と協力して保護猫の里親探しを行う、「自走型保護猫カフェ」を運営する企業です。
支援の範囲は、保護猫カフェの運営、譲渡会やホゴネコイベントの開催、グッズ販売やECサイトの運営、企業とのコラボなどです。
特徴は、保護猫カフェの利用や買い物が猫助けにつながる仕組みで、ビジネスとして自走しながら保護猫活動を進めることを目指している点です。2014年から保護猫カフェの運営を主軸にしています。
参照:ネコリパブリック「ネコリパブリックとは?」(2026年10月時点)
関連記事:ネコリパブリックとは?保護猫カフェの店舗と里親になる流れ
ピースワンコ・ジャパン
ピースワンコ・ジャパンは、愛護センターで殺処分の対象となる犬を保護し、里親へつなぐ活動を行う、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンのプロジェクトです。
支援の範囲は、犬の保護と譲渡、ドッグランの運営、災害救助犬の育成と災害現場への派遣です。
特徴は、広島県の犬の殺処分ゼロを目指し、日数を公表していることです。公式サイトのトップページには、広島の犬の殺処分ゼロが3,855日間継続中と表示されています。同ページは、この「殺処分ゼロ」を、愛護センターが命が助かる見込みがないなどと判断して安楽死させた犬を除いたものと注記しています。
参照:ピースワンコ・ジャパン「ピースワンコについて」(2026年10月時点)、ピースワンコ・ジャパン公式サイト(2026年10月時点)
保護犬猫の里親探しに取り組む事例
運営団体と同分野の団体が自ら公開した取り組みを、公表された範囲だけで紹介します。
ラブファイブの公園での譲渡会
ラブファイブは、HOGOKEN CAFEを運営する大阪の団体です。
2026年4月18日(土)の11時から16時まで、大阪府岸和田市の蜻蛉池公園で譲渡会を開くと告知しました。保護犬約5頭が参加する予定で、雨天中止、現地での譲渡はできないと書かれています。
成果の数字は、告知ページには公表されていません。
参照:NPO法人ラブファイブ「【譲渡会告知】2026/4/18蜻蛉池公園にて!」(2026年4月16日)
ネコリパブリックの企業サポーター制度
ネコリパブリックは、保護猫カフェを運営する東京の企業です。
猫を救うことに賛同する企業が会員になる「HAPPY NECO CYCLE」というサポーター制度を設けています。会費は月額1万円のブロンズから、月額10万円のプラチナまでの基本プランがあり、使い道として保護猫カフェの運営費、保護猫のごはん代、医療費、譲渡会の運営費などが挙げられています。
制度による成果の数字は、同ページでは公表されていません。
参照:ネコリパブリック「HAPPY NECO CYCLE」(2026年10月時点)
HOGOKEN CAFEが保護犬猫の命に与える良い影響
HOGOKEN CAFEは、里親と出会う常設の場をつくり、飼育放棄の背景にある課題を知ってもらう役割を担っています。
殺処分の規模を環境省のデータで見る
環境省の統計では、令和6年度(2024年4月〜2025年3月)に全国の行政が引き取った犬猫は39,409頭で、うち殺処分は6,830頭でした。内訳は犬が1,964頭、猫が4,866頭で、猫が殺処分数の約7割を占めています(編集部推計:4,866÷6,830≒71%)。
| 年度 | 引取り数(頭) | 返還・譲渡数(頭) | 殺処分数(頭) |
|---|---|---|---|
| 平成16年度 | 418,413 | 29,323 | 394,799 |
| 平成21年度 | 271,592 | 43,565 | 229,832 |
| 平成26年度 | 151,095 | 50,217 | 101,338 |
| 令和元年度 | 85,903 | 53,062 | 32,742 |
| 令和6年度 | 39,409 | 32,506 | 6,830 |
平成16年度の殺処分394,799頭から令和6年度の6,830頭へ、約98%減っています(編集部推計:394,799頭から6,830頭を引いた差を394,799頭で割ると約98.3%)。一方で、行政が引き取る犬猫は今も年に4万頭近くあり、里親に迎える受け皿がなお必要です。
ラブファイブは、里親と出会った子が21,100頭以上(2025年1月末時点)と公表しています。令和6年度に行政が譲渡した25,651頭と並べると、約82%にあたる頭数です(編集部推計:21,100÷25,651≒82.3%)。ただし前者は累計、後者は1年間の数字で、期間が違います。民間団体の累計が、行政の1年分の譲渡数に近い規模になっているという目安として読んでください。
なお、ラブファイブは殺処分の現状ページで、飼い主が手放す理由として、高齢で世話ができない、引っ越し先で飼えない、安易な繁殖で増えて手に負えないなどを挙げています。
参照:環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」(令和6年度、2026年10月時点)、NPO法人ラブファイブ「殺処分の現状」(2026年10月時点)
来店型の常設拠点が譲渡の機会を増やす仕組み
譲渡会は公園やスーパーの店頭で春と秋に不定期に開かれますが、保護犬カフェは営業日であればいつでも保護犬猫に会える場所です。里親希望でなくても利用できるため、迷っている人が犬猫の性格を知ってから判断できます。
さらに、トライアル期間を設けず、じっくり触れ合ってから決めてもらう方式は、迎えた家庭から再び手放される事態を避ける狙いがあります。里親になる側に覚悟を求める点は、再放棄を防ぐ仕組みにあたります。
繁殖業者の崩壊や多頭崩壊への働きかけ
ラブファイブは、日本のペット業界で一部の繁殖業者による知識の伴わない繁殖や過剰飼育の結果、多頭崩壊や引き取り屋が横行する事態が生じていると説明しています。不適切な環境にいる犬猫を保護し、改善指導や啓発を行うことで、業界の適正化も目指すとしています。保護犬猫と触れ合う来店者が、こうした背景を知る入り口にもなります。
関連記事:アニマルウェルフェアとは?5つの自由と国の指針・達成目標を解説
来店、寄付、ボランティアで関わる方法
里親になれなくても、来店して施設利用料を払うことや寄付、ボランティアで活動を支える方法があります。ラブファイブは寄付のほか、月1,000円のサポート会員を案内しています。保護犬猫の飼育費、医療費、人件費、施設の維持管理費などの活動費に使われるとしています。ボランティアの募集もあり、詳細は団体サイトで確認できます。
参照:NPO法人ラブファイブ「ボランティア募集」(2026年10月時点)
よくある質問
HOGOKEN CAFEについて、よく検索される疑問に公式情報をもとに答えます。
はい、入れます。公式サイトは、里親希望の方以外のご利用も大歓迎としています。ただし、感染性の病気の治療中の犬は利用を控える決まりがあります。
公式サイトでは、施設利用料が1名様990円(1ドリンク付き)と案内されています。店舗ごとの違いは公式サイトで確認できないため、来店前に各店へ確認してください。
ありません。ラブファイブはトライアル期間を設けておらず、迎える前にじっくり触れ合い、終生飼養する覚悟を持って決めるよう求めています。
大阪府、兵庫県、東京都、千葉県にあります。ラブファイブの店舗一覧では、保護犬カフェが大阪の天神橋店、鶴橋店、堺店、長居店、寺田町店、兵庫の川西店、東京の立川店、千葉の印西店の8店です。保護猫カフェは鶴橋店の1店です。
環境省の統計では、令和6年度の殺処分数は犬猫合計で6,830頭です。内訳は犬が1,964頭、猫が4,866頭で、平成16年度の394,799頭から大きく減っています。
まとめ
HOGOKEN CAFEは、保護犬猫と触れ合いながら里親を探す常設の拠点です。要点は次のとおりです。
- HOGOKEN CAFEは、NPO法人ラブファイブが里親を探すために運営する保護犬カフェです。施設利用料は1名990円(1ドリンク付き)と案内されています。
- 里親になるには面談とヒアリング、書類の確認、譲渡契約書への同意が必要で、トライアル期間はありません。
- 同じ課題に取り組む団体は、東京キャットガーディアン、日本動物愛護協会、日本動物福祉協会、ネコリパブリック、ピースワンコ・ジャパンなど、猫中心、犬中心、啓発や助成中心と役割が分かれています。
- 令和6年度の殺処分数は犬猫合計で6,830頭と、平成16年度の約98%減ですが、行政の引取りは今も年に4万頭近くあります。
- 里親になれなくても、来店、寄付、ボランティアで保護犬猫の活動を支えられます。