部分的な水回りリフォームならホームセンター系や住宅設備メーカー系のリフォームショップ、フルリフォームや大規模なリノベーションなら実績豊富なハウスメーカー系リフォーム会社が候補になりやすく、初めて依頼する人はまず一括見積もりサービスで複数社を比較しておくと、費用や提案内容の見極めがしやすくなります。
リフォーム会社は全国に数万社あるといわれ、得意分野も価格帯も対応エリアも会社によって大きく異なります。何を基準に選べばよいかわからないまま契約してしまうと、想定より費用が膨らんだり、仕上がりに納得できなかったりするトラブルにもつながりかねません。
この記事では、運営母体の異なる代表的なリフォーム会社・サービスを比較しながら、リフォーム会社選びの基本、費用相場、そして失敗しない選び方のポイントをわかりやすく解説します。すでに気になる会社がある人も、比較検討の視点として役立ててください。
この記事でわかること
- リフォーム会社選びで確認しておきたい基本ポイント
- ハウスメーカー系・建材メーカー系・ホームセンター系など会社タイプごとの特徴
- 積水ハウスリフォームやLIXILリフォームショップなど、おすすめ5社・サービスの比較
- 部分リフォームとフルリフォームで異なる費用相場の目安
- 目的別に見る、自分に合ったリフォーム会社の選び方
リフォーム会社選びで失敗しないための基本知識
具体的な会社を比較する前に、まずはリフォーム会社選びで押さえておきたい基本的なチェックポイントを確認しておきましょう。ここを理解しておくと、このあと紹介する各社の違いも把握しやすくなります。特に初めてリフォームを依頼する場合は、何を確認すればよいか分からず、担当者の説明をそのまま受け入れてしまいがちなので注意が必要です。
実績と資格・加盟団体を確認する
依頼したい工事内容と同じ種類の施工実績が豊富かどうかは、仕上がりへの安心感に直結します。建築士や施工管理技士などの有資格者が在籍しているか、リフォーム関連の業界団体に加盟しているかも、優良な会社を見極める手がかりのひとつです。担当者に施工事例や資格の有無を具体的に質問してみるとよいでしょう。
複数社から相見積もりを取る
同じ工事内容でも会社によって見積もり金額や提案内容は異なるため、最低でも2〜3社から相見積もりを取り、価格だけでなく工事範囲や使用する建材のグレード、保証内容まで比較することが、リフォームで失敗しないための基本になります。金額の安さだけで選ばず、見積書の内訳が明確かどうかもあわせて確認しましょう。
契約前に工事範囲と保証内容を書面で確認する
口頭での説明だけで契約を進めず、工事範囲・使用建材・保証期間を書面で確認することも欠かせません。追加工事が発生しやすい箇所や、保証の対象外となる条件についても、契約前に質問して認識をすり合わせておくと、工事後の「言った・言わない」のトラブルを防ぎやすくなります。
リフォーム会社の主なタイプ
リフォーム会社は運営母体によって得意分野や価格帯の傾向が異なります。ここでは代表的な4つのタイプを紹介します。次の章で紹介する各社・各サービスも、このいずれかに当てはまります。
ハウスメーカー系リフォーム会社
大手ハウスメーカーの子会社・関連会社として運営されており、自社が建てた住宅の構造や仕様を熟知している点が強みです。フルリフォームや大規模な増改築、新築時の保証の引き継ぎなどを重視する人に向いています。他社に比べて価格帯は高めになりやすい一方、設計から施工、アフターメンテナンスまで一貫した安心感を得やすいのも特徴です。
建材・住宅設備メーカー系リフォーム会社
キッチンや浴室などの建材・住宅設備メーカーが運営するフランチャイズネットワークで、全国に加盟店を持つ地域密着型の店舗が多いのが特徴です。水回りを中心に、外壁や庭回りまで幅広いリフォームに対応します。メーカー純正の建材・設備を使った提案を受けやすく、性能や仕様のイメージがしやすい点もメリットです。
ホームセンター系リフォーム会社
普段利用しているホームセンターの延長で気軽に相談できるのが魅力です。小規模な修繕から水回り・外装まで幅広いメニューを取り揃え、写真をもとにした簡易見積もりなど、依頼のハードルを下げる工夫をしている店舗も増えています。日頃の買い物で店舗に馴染みがある分、初めてリフォームを検討する人でも相談しやすい傾向があります。
リフォーム会社紹介・一括見積もりサービス
複数のリフォーム会社を一度に比較したい場合は、紹介・一括見積もりサービスを使って候補を絞り込むという方法もあります。匿名のまま相談できるサービスも多く、最初の会社選びにかかる手間を減らせます。自分では探しきれない、地域の優良業者と出会えるきっかけにもなります。
リフォーム会社への相談から契約までの流れ
続いて、実際にリフォーム会社へ相談してから契約に至るまでの、大まかな流れを紹介します。事前にイメージしておくと、各社とのやり取りがスムーズに進みます。
情報収集・候補の絞り込み
まずは希望する工事内容とおおまかな予算感を整理したうえで、公式サイトや一括見積もりサービスを使って候補となる会社をいくつか絞り込みます。この段階で会社のタイプ(ハウスメーカー系・建材メーカー系・ホームセンター系など)を意識しておくと、その後の比較がしやすくなります。
現地調査と見積もりの取得
候補の会社に連絡し、現地調査を依頼して正式な見積もりを取得します。この際、担当者の説明が分かりやすいか、質問に対して具体的に答えてくれるかも、あわせてチェックしておきたいポイントです。
比較検討と契約
複数社の見積もりがそろったら、価格・工事範囲・保証内容を横並びで比較し、納得できる会社を選びます。契約書の内容を最終確認し、工期や支払いのタイミングまで確認したうえで契約に進みましょう。
おすすめリフォーム会社・サービス5選の比較
ここでは、運営母体の異なる代表的なリフォーム会社・サービスを5つ紹介します。それぞれ得意分野や仕組みが異なるため、希望する工事内容と照らし合わせながら参考にしてください。
積水ハウスリフォーム
積水ハウスのリフォーム専門子会社で、積水ハウスが施工した住宅の「本物リフォーム」を掲げています。断熱性能を高めるリフォームや外壁リフォーム、キッチンリフォームのほか、住まい全体を見直して提案する「ライフニットデザイン」などを手がけています。中古で積水ハウスの住宅を購入した人向けに、建築時の保証や点検を引き継げるサポートが用意されているのも特徴です。
積水ハウスで建てた住宅に住んでいる、またはこれから積水ハウスの中古住宅を購入する予定があり、建築時の仕様を踏まえた大規模なリフォームを任せたい人に向いています。
参照:積水ハウスリフォーム
LIXILリフォームショップ
建材・住宅設備大手のLIXILが運営する全国規模のリフォームフランチャイズチェーンで、地域に根ざした加盟店が水回りから外装、庭回りまで幅広く対応します。相談から設計・施工、アフターメンテナンスまで一貫してサポートする体制や、「リフォームコンシェルジュ」といった相談窓口が用意されている点も安心材料です。
全国に加盟店ネットワークを持つため、自宅の近くで相談できる窓口を探しやすいのが魅力です。水回りの一括リフォームから外壁・庭回りまで、幅広い工事をまとめて相談したい人に向いています。
パナソニック リフォームクラブ
パナソニックブランドのもとで運営される独立したリフォーム会社のネットワークで、キッチンや浴室、トイレなどの水回りから間取り変更まで幅広く対応します。最大97項目を点検する「住宅点検(家検)」など、提案前に住まいの状態を把握できる仕組みがあり、オリコン顧客満足度調査の戸建てリフォーム部門で上位評価を受けている点も比較の参考になります。
「暗い」「収納が足りない」といった暮らしの困りごとを起点に提案してほしい人に向いており、事前の住宅点検を通じて必要な工事範囲を客観的に把握できる点が安心材料になります。
カインズリフォーム
ホームセンター大手カインズが手がけるリフォームサービスで、約200種類のメニューを水回り・内装・外装・エクステリアの4分野で用意しています。写真をもとに概算見積もりを確認できるサービスや、有資格者を中心とした専門チームによる大規模工事への対応など、普段の買い物の延長で気軽に相談できるのが特徴です。
まずは気軽に相談したい、費用感を早めに知りたいという人に向いています。普段の買い物ついでに立ち寄れる店舗の多さも、初めてリフォームを検討する人には心強いポイントです。
参照:カインズリフォーム
ホームプロ
特定の1社ではなく、複数のリフォーム会社を無料で比較できる紹介・一括見積もりサービスです。現地調査を依頼するまでは匿名のまま相談でき、条件に合う会社を紹介してもらったうえで、会員ページ上でメッセージのやり取りをしながら比較検討できます。累計110万人以上が利用し、10万件を超える施工事例が掲載されている点も、会社選びの参考にしやすいポイントです。
どのタイプの会社に依頼すればよいか決めきれていない人や、複数社の提案を横並びで比較したうえで検討したい人に向いています。会員ページでのメッセージのやり取りを通じて、担当者との相性を確認できるのもメリットです。
なお、リフォームとあわせて太陽光発電や蓄電池の導入を検討する人も増えています。設備選びのポイントは蓄電池おすすめメーカー比較の記事でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
参照:ホームプロ
リフォーム費用の相場と費用を抑えるポイント
リフォーム費用は工事範囲や建物の状態、選ぶ設備のグレードによって大きく変わります。契約前に、費用がどのように決まるのかをある程度把握しておくと、見積もりの内容を判断しやすくなります。
部分リフォームとフルリフォームで費用は大きく変わる
キッチンや浴室など一部の設備だけを交換する部分リフォームと、間取り変更や躯体の補強を伴うフルリフォームとでは、必要な工事範囲も費用の規模も大きく異なります。まずは自分がどこまでの工事を希望しているのかを整理したうえで、各社に見積もりを依頼すると、金額の比較がしやすくなります。
費用に影響する主な要因
同じような工事内容でも、建物の劣化状況や下地補修の有無、選ぶ設備・建材のグレードによって費用は変動します。特に築年数の古い住宅では、解体してみないと分からない補修費用が発生することもあるため、見積もり時点である程度の余裕をもって予算を検討しておくと安心です。
補助金・減税制度を活用する
断熱窓への交換など省エネ性能を高めるリフォームでは、「先進的窓リノベ事業」のような国の補助金制度を活用できる場合があります。対象となる工事内容や申請条件は年度によって変わるため、リフォーム会社に相談する際に最新の情報を確認しておくと安心です。
リフォーム会社選びでよくある失敗と対策
最後に、リフォーム会社選びで起こりやすい失敗例と、その対策を紹介します。契約前にあらためて確認しておきましょう。
相場より極端に安い見積もりに注意する
他社と比べて極端に安い見積もりは、必要な工事項目が省かれていたり、契約後に追加費用を請求されたりするケースもあります。金額の内訳を確認し、なぜ安いのかを担当者に質問して、納得できる説明が得られるかどうかを見極めましょう。
契約を急がされたときは一度立ち止まる
「今日契約すれば割引になる」といったその場での契約を急かすような案内には注意が必要です。信頼できる会社であれば、比較検討のための時間を十分に取ってもらえるはずなので、疑問点が解消されるまで契約を保留する判断も大切です。
口コミ・評判だけを鵜呑みにしない
インターネット上の口コミはあくまで参考情報のひとつとして扱い、実際の担当者との面談や過去の施工事例、可能であれば実際に工事を依頼した知人の声なども合わせて確認すると、より実態に近い判断がしやすくなります。
工事後のアフターサービス体制を確認しておく
リフォームは工事が完了して終わりではありません。引き渡し後の定期点検やアフターサービスの有無は、契約前に必ず確認しておきたいポイントです。不具合が出たときの連絡先や対応スピードについても、あわせて聞いておくと、工事後も安心して住み続けられます。
目的別に見る自分に合うリフォーム会社の選び方
ここまでの内容を踏まえて、目的別にどのタイプのリフォーム会社が向いているかを整理します。工事の規模や優先したいポイントに応じて、最初に相談する会社の候補を絞り込む参考にしてください。
フルリフォーム・大規模改修なら
間取り変更や構造補強を伴う大規模なリフォームは、設計から施工まで一貫して任せられるハウスメーカー系リフォーム会社が候補になりやすく、既存の建物を建てたメーカー系列であれば、構造への理解や保証の面でも安心感があります。
水回りなど部分リフォームなら
キッチンや浴室、トイレなど特定の設備だけを新しくしたい場合は、建材メーカー系のフランチャイズやホームセンター系のリフォームサービスが利用しやすく、対応スピードや価格の面でもメリットを感じやすいでしょう。
会社選びに迷ったら一括見積もりサービスを併用
どのタイプの会社が合うか判断しづらいときは、一括見積もりサービスで複数社の提案を横並びで比較するのも有効な方法です。匿名で相談できるサービスを使えば、しつこい営業を心配せずに情報収集を進められます。
空き家を活用したいと考えている場合は、地域産業と組み合わせた再生モデルを紹介する空き家活用に関する記事もあわせて参考になります。
また、リフォームで不要になった家具や住宅設備を手放す際は、リサイクルショップの比較記事も参考にしてみてください。
よくある質問
リフォーム会社選びに関してよく寄せられる質問をまとめました。
施工実績や資格・加盟団体の有無を確認したうえで、複数社から相見積もりを取り、費用だけでなく工事範囲や保証内容まで比較して選ぶのがおすすめです。目的に応じて、ハウスメーカー系や建材メーカー系、一括見積もりサービスなど得意分野の異なる会社を組み合わせて検討すると、より希望に合った会社を見つけやすくなります。担当者との相性や説明の分かりやすさも、長く付き合ううえで意外と重要なポイントです。
工事範囲や建物の状態、設備のグレードによって費用は大きく異なります。キッチンや浴室など一部の設備を交換する部分リフォームと、間取り変更を伴うフルリフォームとでは規模が大きく変わるため、まず希望する工事内容を整理したうえで、複数社に見積もりを依頼して比較することが大切です。築年数が古い住宅では、解体後に想定外の補修が必要になり、費用が変動することもあります。
ホームプロのようなサービスを使うと、複数のリフォーム会社に一度に相談でき、匿名のまま比較検討できる点がメリットです。会社ごとに個別に問い合わせる手間を減らしながら、条件に合う会社を効率よく絞り込めます。会員ページ上で各社とやり取りできるため、比較の履歴も残しやすくなります。
ハウスメーカー系は自社が建てた住宅の構造を熟知しており、フルリフォームや大規模改修に強みがあります。一方でホームセンター系は身近な店舗で気軽に相談でき、水回りなど部分リフォームを中心に幅広いメニューに対応している傾向があります。どちらが向いているかは、工事の規模と予算感によって変わってきます。
省エネリフォームなどを対象にした国の補助金制度は年度ごとに内容が変わるため、依頼を検討しているリフォーム会社や自治体の窓口に相談し、最新の対象工事・申請条件を確認するのが確実です。
保証やアフターメンテナンスの内容、担当者とのコミュニケーションのしやすさも重要な比較ポイントです。見積書の内訳が明確かどうかも、信頼できるリフォーム会社を見極める手がかりになります。
まとめ
リフォーム会社は運営母体によって得意分野や価格帯の傾向が異なり、フルリフォームならハウスメーカー系、水回りなどの部分リフォームなら建材メーカー系やホームセンター系が候補になりやすい傾向があります。どのタイプが合うか迷う場合は、一括見積もりサービスを活用して複数社を比較すると、費用や提案内容の見極めがしやすくなります。
今回紹介した積水ハウスリフォーム、LIXILリフォームショップ、パナソニック リフォームクラブ、カインズリフォーム、ホームプロといった各社・各サービスの特徴を参考に、実績や保証内容も確認しながら、自分の希望に合ったリフォーム会社を見つけてください。焦って1社だけで決めず、複数社を比較する時間を確保することが、結果的に満足度の高いリフォームにつながります。