mymizu(マイミズ)は、カフェや公共施設など無料で水を補給できる場所を地図で探し、マイボトルへの給水を記録できる無料アプリです。非営利型の一般社団法人Social Innovation Japanが運営しており、国内の給水スポットは2026年8月時点で14,900か所以上に広がっています。
この記事では、mymizuの使い方と料金、運営の仕組み、自治体の事例を整理します。あわせて、同じ給水やリユースの分野で活動する団体・企業と、mymizuが使い捨てペットボトルの削減にどう結びつくのかも、公表されている数字をもとに説明します。
この記事でわかること
- mymizuの運営元と、無料で使える仕組み
- 給水スポットの探し方と、お店の登録方法
- 料金と、寄付・サポーターの入り口
- 自治体の導入事例と、同じ分野の団体・企業3社
- mymizuがペットボトル削減や暑さ対策に役立つ理由
mymizuはどんなアプリ?運営元と無料で使える仕組み
mymizuは、無料の給水スポットを地図で探し、給水の記録でペットボトル削減量も分かる非営利運営のアプリです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | mymizu(マイミズ) |
| 運営 | 一般社団法人Social Innovation Japan(非営利型) |
| 開始 | 2019年 |
| 利用料 | アプリのダウンロード・利用は無料 |
| 対応 | iOS・Android(ウェブ版は給水マップのみ) |
| 給水スポット数 | 国内14,900か所以上(2026年8月6日)、世界206,000か所以上(2024年の活動実績) |
| ダウンロード数 | 50万回を突破(2025年10月15日) |
参照:mymizu公式サイト「ホーム」(2026年10月時点)、mymizu「mymizuアプリ、50万ダウンロードを突破!」(2025年10月15日)
運営元はどんな団体?2019年から続く非営利の取り組み
mymizuを運営しているのは、一般社団法人Social Innovation Japan(以下SIJ)です。公式サイトの説明では、旅先でペットボトルごみに覆われたビーチを見た経験から2018年にアイデアが生まれ、ペットボトルの代わりにマイボトルを使いたくても、給水できる場所が見つからないという課題を解く手段としてアプリを作った、とされています。
名前の由来は、マイボトル、マイバッグ、マイ箸の次に「mymizu」の時代が来るのではないか、という発想だとSIJは説明しています。ビジョンは「給水で、サステナブルがあたりまえな世界に」で、アプリだけでなく、ワークショップや企業・自治体との協働も行っています。
参照:mymizu公式サイト「About Us」(2026年10月時点)
運営費はどこから出ている?アプリが無料でも続く理由
利用者は無料でも、運営は収益の柱を複数持つことで成り立っています。SIJはFAQで、主な収益源を次のように公表しています。個人の利用料ではなく、企業・自治体・寄付などの支えで運営される点が、このアプリの特徴です。
- 企業向け有料サービス(コンサルティング、「mymizuチャレンジ」の提供など)
- 講演・ワークショップの開催
- 企業からの協賛金
- 個人の寄付(マンスリーサポーター)
- 助成金
- マイボトルを含む物品販売
参照:mymizu公式サイト「FAQ・よくあるご質問」(2026年10月時点)
mymizuの使い方は?探す・給水する・記録する3ステップ

mymizuは、アプリをダウンロードし、近くの給水スポットを探して給水し、その回数を記録するだけで使えます。
- App StoreまたはGoogle Playから、mymizuアプリを無料でダウンロードします。
- 「Discover」で、カフェ、レストラン、公共の水飲み場など、無料で給水できる場所を地図から探します。
- マイボトルに給水したら「Track」で記録します。削減できたペットボトルの本数、CO2排出量、節約できた金額が表示されます。
もう1つの機能が「Add A Spot」です。新しい給水スポットを見つけたら、利用者自身がアプリから登録できます。利用者が給水スポットを増やしていく共創型の仕組みのため、地図は使われるほど充実します。
アプリを入れる前に試したい場合は、ウェブ版でも給水マップを見られます。ただし、ウェブ版で使える機能は給水マップだけです。給水の記録(Track)やスポットの投稿は、スマホアプリから行います。
参照:mymizu公式サイト「mymizuアプリ」(2026年10月時点)
関連記事:マイボトルおすすめ比較|人気5ブランドの特徴と選び方をわかりやすく解説
mymizuの給水スポットはどこにある?探し方と登録の方法
スポットはカフェや公共施設などにあり、地図から探せます。お店の登録は無料で、各店舗が自分で申し込みます。
給水スポットには、協力店舗である「給水パートナー」と、公園や市役所などの公共の給水スポットがあります。2026年8月6日からは、国や自治体が公開する全国1万か所以上のクーリングシェルター(指定暑熱避難施設)も、同じ地図で確認できるようになりました。クーリングシェルターは、地図画面のフィルターから表示します。夏季限定の表示で、開放日時や利用条件は施設ごとに異なります。
| スポットの種類 | 登録の方法 | 備考 |
|---|---|---|
| 給水パートナー(協力店舗) | 各店舗が自分で登録(無料) | 給水機やお水のピッチャーなどは、各店舗が用意します |
| 公共の給水スポット(公園・市役所など) | mymizu自治体アライアンスの参加自治体は、一括登録が可能 | 登録サポートがあります |
| 利用者の投稿 | アプリの「Add A Spot」から登録 | 新しい給水スポットを見つけた人が追加できます |
mymizuはメーカーではなく、給水スポットの設置は行いません。給水機の導入を検討する店舗や自治体には、協力関係にある企業の給水機を紹介できるとSIJは案内しています。
参照:mymizu「暑い日に涼める場所(クーリングシェルター)を、mymizuアプリで探せるようになりました」(2026年8月6日)、mymizu公式サイト「mymizu自治体アライアンス」(2026年10月時点)
関連記事:Refill Japanとは?給水スポットの探し方と登録方法
mymizuの料金は?無料の範囲と寄付・サポーターの方法
アプリの利用とお店の登録は無料です。活動を支えたい人は、月500円からのサポーターや寄付で参加できます。
| 項目 | 費用・内容 |
|---|---|
| アプリのダウンロード・利用 | 無料 |
| 給水パートナー(お店)の登録 | 無料 |
| mymizuサポーター | 月500円から |
| 寄付 | Yahoo!ネット募金(2026年10月7日から)、ソフトバンク「つながる募金」(2026年9月29日から)など |
寄付金の使い道について、SIJは給水スポットの拡大、アプリの運営、使い捨てプラスチック削減に向けたコミュニティ活動などに充てると公表しています。寄付先として複数の募金プラットフォームに掲載されたことで、普段使っているポイントやコード決済からも支援しやすくなりました。
2026年5月23日には、サポーターの新規登録キャンペーンも始まりました。海洋プラスチックをアップサイクルしたオリジナルチャームの贈呈などの特典が用意されました。特典の内容は期間ごとに変わるため、申し込み前に公式サイトで確認してください。
参照:mymizu「Yahoo!ネット募金でmymizuへの寄付が可能になりました」(2026年10月7日)、mymizu「mymizuサポーター 新規登録キャンペーン開始!」(2026年5月23日)
関連記事:Yahoo!ネット募金を解説|手数料・領収書と寄付の届き方
mymizuを導入した自治体の事例は?4つの取り組み
岡山県、オホーツク総合振興局、射水市、亀岡市の4件を、公表されている範囲で紹介します。
岡山県:mymizu自治体アライアンスに参画し、給水スポットの利用を推進
岡山県は、mymizu自治体アライアンスに参画しています。県庁のプラスチックごみ削減指針に沿って、マイボトルで給水できる県内の店舗・施設を紹介しています。県有施設へのマイボトル用給水機の設置と、mymizuとの連携を並行して進めているのが特徴です。成果の数字は、岡山県のページでは公表されていません。
参照:岡山県「マイボトルを利用しましょう!」(2026年10月時点)
オホーツク総合振興局:給水によるCO2削減量を可視化するプロジェクト
オホーツク総合振興局は、mymizuアプリで給水によるCO2削減量を可視化し、個人の行動変容を促す「オホーツクmymizu給水プロジェクト」を実施しました。2025年11月4日から2026年1月30日まで、毎月10本以上のペットボトルを削減すると、地域の商品が当たる抽選に1口応募できる仕組みです。
mymizuの自治体アライアンスのページでは、2024年度に網走市・斜里町の市民50人が6か月取り組み、8,553本のペットボトルと2.9tのCO2排出を削減できたと公表されています。この数字はモニター参加者の記録で、地域全体の削減量ではありません。
参照:オホーツク総合振興局「オホーツクmymizu給水プロジェクト」(2026年10月時点)
射水市:市内の全小中学校に、マイボトル対応の給水器を設置
射水市は、ゼロカーボンシティの実現に向けて、市役所本庁舎などの公共施設と、市内のすべての小中学校に、マイボトル対応型給水器「いいみず いみず ウォーターサーバー」を設置しています。ウォータースタンド株式会社との連携協定は、2025年4月17日に結ばれました。
2026年8月5日には、mymizu自治体アライアンスへの参加も発表されました。給水器の設置と、地図アプリでの周知を組み合わせる形です。
参照:射水市「無料で利用できるマイボトル対応型給水器「いいみず いみず ウォーターサーバー」を設置しています」(2026年10月時点)、mymizu「水が湧き出るまち、富山県射水市が自治体アライアンスに参加!」(2026年8月5日)
亀岡市:プラごみゼロ宣言のまちが、mymizuの運営団体を表彰
京都府亀岡市は、使い捨てプラスチックごみの削減に貢献した市民・事業者を表彰しており、2025年11月の式典で、SIJが第4回「かめおか環境賞」を受賞しました。SIJは、亀岡市内に約120か所の給水スポットがあると公表しています。受賞の内容は、SIJが自団体のサイトで報告したものです。
参照:mymizu「第4回かめおか環境賞を受賞しました!」(2026年1月9日)
mymizuと同じ給水・リユースに取り組む団体・企業は?3社を紹介
給水機の設置、地域の給水スポット普及、リユース容器のシェアで活動する3つの団体・企業を紹介します。
掲載は五十音順で、順位や推奨の順序ではありません。各社の公式サイトで事業内容を確認できた3つの団体・企業に絞っています。確認できなかった項目は「公表なし」としました。
| 名称 | 取り組みの対象 | 仕組み | 公表している実績 | 開始年 |
|---|---|---|---|---|
| mymizu(参考) | マイボトルへの無料給水 | アプリで給水スポットを探し、給水を記録する | 国内の給水スポット14,900か所以上(2026年8月6日) | 2019年 |
| ウォータースタンド株式会社 | マイボトルへの給水 | 水道直結のウォーターサーバーを自治体・学校などに設置する | 射水市との連携協定(2025年4月17日)など自治体との協定を公表 | 2019年(ボトルフリープロジェクト) |
| Megloo(メグルー) | テイクアウト容器のリユース | 地域共通のリユース容器を借り、対応店舗のどこでも返却する | 公表なし | 2021年(鎌倉) |
| Refill Japan | 無料の給水スポットとマイ容器 | 地域の組織が給水スポットをマップに登録する | 公表なし | 公表なし |
ウォータースタンド株式会社
水道直結のウォーターサーバー「ウォータースタンド」を提供する会社です。
対応範囲は、自治体、教育機関、大学、企業との連携によるマイボトル用給水器の設置と、出前授業などの啓発です。「ボトルフリープロジェクト」を2019年に始め、自治体との連携協定に基づいて公共施設や学校へ設置を進めていることが特徴です。2026年9月29日には、山形県との連携協定に基づく県立学校などへの設置を発表しています。
参照:ウォータースタンド株式会社「サステナビリティ」(2026年10月時点)、ウォータースタンド株式会社「ボトルフリープロジェクト」(2026年10月時点)
Megloo(メグルー)
株式会社カマンが運営する、テイクアウトの使い捨て容器を減らすためのリユース容器シェアリングサービスです。
対応範囲は、飲食店、地域・商業施設、イベントへの導入です。利用者はLINE公式アカウントを友だち追加して始めるため、専用アプリのインストールや会員登録は不要です。地域共通の容器を、対応店舗のどこでも返却できる点が特徴で、運営の株式会社カマンは2026年5月30日に国際認証「B Corp」の取得を公表しています。
参照:Megloo「トップページ」(2026年10月時点)、株式会社カマン「公式サイト」(2026年10月時点)
Refill Japan
給水スポットを全国に広げるための協働プラットフォームで、運営事務局は水Do!ネットワークです。
対応範囲は、給水スポットの登録、屋外用マイボトル給水機「ReFILLER(リフィラー)」と仮設給水機「Refill on the Go」の企画・運営、マイ容器を使うリフィル行動の普及です。給水スポットの条件は「誰もが無料で利用できること」と「水道水が飲めること」の2つで、登録は各地の「地域リフィル」が行います。店舗は、店頭に貼るステッカーを1枚200円で購入します。
参照:Refill Japan「トップページ」(2026年10月時点)、Refill Japan「給水スポット&給水機」(2026年10月時点)
mymizuが社会に与える良い影響

mymizuは、給水できる場所を見える化して使い捨てペットボトルを減らし、暑さ対策や自治体の行動変容にも役立ちます。
使い捨てのペットボトルを減らす仕組みと、課題に対する規模
マイボトルを持っていても、給水できる場所が分からなければ、人は外出先でペットボトルを買います。mymizuは、給水できる場所の情報不足という壁を、地図と記録機能で下げることで、ペットボトルの購入そのものを減らす仕組みです。
ウォータースタンド株式会社は、500mlのペットボトル1本の使用で排出されるCO2は119gで、ステンレス製水筒を100回使う場合の約8.6倍と紹介しています。出所は環境省の2011年の分析です。
規模も確認します。mymizuは「海をきれいにする給水キャンペーン」で、給水1回の記録につき海から回収されたプラスチックをペットボトル10本分(約200g)と換算し、2025年9月20日から12月31日の記録は23,522回、回収は235,220本と公表しました。1本あたり約20gという換算を使うと、235,220本×20g=4,704,400gで、約4.7tになります。
一方、環境省の容器包装廃棄物の使用・排出実態調査(令和4年度)では、ペットボトル廃棄物は約93万tです。4.7t÷93万t≒0.0005%となり、1回のキャンペーンの回収量は、国内のペットボトル廃棄物の約0.0005%(編集部推計)にとどまります。回収の対象地はタイの海岸など国外で、年度も異なるため、あくまで規模感をつかむための比較です。
この差から分かるのは、キャンペーン単体の回収量より、給水の習慣が広がることの意味です。給水が当たり前になれば、1人ひとりの購入が減り、廃棄物の発生が抑えられます。
参照:長野県「マイボトルを持って出かけよう!」(環境省「容器包装廃棄物の使用・排出実態調査(令和4年度)」の数値を掲載)(2026年10月時点)、mymizu「【終了報告】海をきれいにする給水キャンペーン」(2026年1月27日)
関連記事:海ごみ問題とは?現状・原因と私たちにできることを「うみごme」の15分類で解説
給水スポットの広がりが、暑さ対策にもつながる
給水スポットが増えるほど、外出先で水を補給できる機会が増えます。mymizuは、SIJが公表した国内の給水スポット数を、次のように伸ばしてきました。
| 時点 | 国内の給水スポット数 | 出所 |
|---|---|---|
| 2023年1月 | 約12,000か所 | mymizu公式FAQ |
| 2025年11月 | 約1万3千か所 | SIJの受賞報告 |
| 2026年8月6日 | 14,900か所以上 | mymizuのアプリ更新のお知らせ |
どの時点も、SIJが自団体のサイトで公表した、国内の給水スポット数です。3年7か月で、国内の給水スポットが約12,000か所から14,900か所以上へと、およそ2,900か所増えた計算です(2026年8月の14,900か所と2023年1月の約12,000か所の差。編集部推計)。
さらに2026年8月からは、全国1万か所以上のクーリングシェルターを同じ地図で確認できます。給水と暑さ対策を1つの画面で調べられることは、熱中症が心配な夏の外出で役立ちます。
自治体の行動変容が、数字で見えるようになる
mymizuの特徴は、個人の給水が地域の数字として集計される点です。mymizu自治体アライアンスのページでは、参加した9つの自治体すべてで給水スポットが増えたと公表されています。御前崎市は1か所から12か所、千葉市は78か所から170か所、オホーツク総合振興局は19か所から30か所に増えました。
モニター事業の結果も公表されています。名古屋市の市民400人が1か月取り組んだ事業では、事後アンケートに回答した約半数の参加者分だけで、6,341本のペットボトルを削減できました。網走市・斜里町の50人が6か月取り組んだ事業では8,553本で、1人あたりでは171本(8,553本÷50人、編集部推計)です。
これらは参加を希望した市民の記録であり、住民全体の平均ではありません。それでも、自治体が施策の効果を数字で説明できることは、継続的な予算の根拠になります。
よくある質問
mymizuについて、よく検索されている疑問に答えます。
はい、アプリのダウンロードと利用は無料です。お店の給水パートナー登録も無料で、活動を支えたい人には月500円からのサポーターや寄付の方法があります。
運営は、非営利型の一般社団法人Social Innovation Japanです。企業向けサービス、協賛金、寄付、助成金、物品販売などで運営費を賄っていると公表しています。
給水マップを見るだけなら、ウェブ版でも使えます。給水の記録やスポットの投稿は、iOSまたはAndroidのスマホアプリで行います。
給水できるお店や施設であれば、無料で登録できます。給水機やピッチャーなどは、各店舗で用意します。mymizuが設置してくれるわけではありません。
国内は14,900か所以上、世界では206,000か所以上です。国内の数は2026年8月6日、世界の数は2024年の活動実績として公表されています。
まとめ
mymizuは、無料の給水スポットを探して給水を記録できる、非営利運営のアプリです。要点を整理します。
- mymizuは一般社団法人Social Innovation Japanが2019年から運営する、無料の給水アプリです。
- 国内の給水スポットは14,900か所以上(2026年8月6日)で、クーリングシェルターも同じ地図で探せます。
- お店の登録は無料で、mymizu自体は給水機を設置しません。
- 岡山県、オホーツク総合振興局、射水市、亀岡市などが、給水の普及に取り組んでいます。
- 同じ分野には、ウォータースタンド株式会社、Megloo、Refill Japanなどの取り組みがあります。
- キャンペーン単体の規模は小さくても、給水の習慣を広げることがペットボトル削減の鍵になります。