auかんたん見守りプラグを解説|料金・センサーと自治体の助成

auかんたん見守りプラグは、KDDIのau HOMEで使う「かんたん見守りプラグ」のことで、コンセントに挿すだけで動き・明るさ・温湿度・家電の使用を検知し、異変をスマホに知らせる見守りデバイスです。本体は8,800円、au HOMEの利用料は初月無料で2か月目から月額539円と、公式ページに掲載されています。

この記事では、機能と料金、設置の流れ、練馬区と墨田区の助成、同じ分野の他社サービス4社との違いを整理します。あわせて、熱中症と孤立死という社会課題に対して、この仕組みがどう関わるのかも公的データと並べて説明します。

この記事でわかること

  • かんたん見守りプラグの4つのセンサーと通知の種類
  • 本体代金と月額料金、初年度の費用の目安
  • 設置の手順と、使えない場所などの注意点
  • 練馬区・墨田区の助成と、他社の見守りサービス4社との違い
  • 熱中症・孤立死という社会課題との関係

auかんたん見守りプラグでできること|4つのセンサーと通知

コンセントに挿すだけで動き・明るさ・温湿度・家電の使用を検知し、スマホへ知らせるKDDIの見守りデバイスです。

4つのセンサーが検知すること

かんたん見守りプラグには、モーションセンサー、温湿度センサー、照度センサー、電力センサーの4つが入っています。カメラや音声で見るのではなく、センサーの変化で暮らしの様子を知らせるセンサー型の見守りデバイスで、KDDIはプライバシーに配慮した設計と案内しています。

センサー検知してわかること通知の条件(公式の説明)
モーション人の動き事前に設定した時間内に動きがない場合に通知
温湿度室温と湿度。WBGTに基づく熱中症リスクを4段階で推定「注意」「警戒」「厳重警戒」「危険」の段階で通知
照度部屋の明るさ指定した深夜の時間帯に明るい状態が30分以上続いた場合に通知(トイレでの利用例)
電力コンセントに接続した家電の使用設定した時間内に家電の使用がない場合に通知

WBGT(暑さ指数)は、日本生気象協会の「室内用のWBGT簡易推定図」に基づいて推定されます。測定器を持っていない家庭でも、熱中症の危険度を段階で知らせる仕組みです。

参照:au HOME「かんたん見守りプラグ」(2026年10月時点)、au「au HOMEサービス利用規約の改定」(2023年7月31日改定)

通知先と通信方式

センサーが異常を検知すると、au HOMEアプリか登録したメールアドレスに通知が届きます。通知先はアプリで最大10人、メールで最大5件まで登録でき、アプリの家族招待機能では最大9人を招待できます。通信はauのLTE網(LTE-M)を使うため、自宅に無線LAN環境を用意する必要がありません。本体のサイズは幅103mm×高さ52mm×奥行32mm、重さは85gです。

auかんたん見守りプラグの料金|本体8,800円と月額539円

本体代金は8,800円、au HOMEの利用料は初月無料で2か月目以降が月額539円です。いずれも税込で、2026年10月時点の公式表示です。

項目内容
本体代金(セットプラン)8,800円
au HOME利用料初月無料、2か月目以降は月額539円(初月に解約した場合も539円を請求)
ECサイトで購入する場合本体はau PAY マーケット、au Online Shop、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングで購入し、後からau HOMEの手続きをする「かんたん見守りプラグプラン」。au HOME初期費用は無料
付帯する保険入院一時金3万円のau損保の傷害保険(別途申し込みが必要)
登録できる台数1つのau IDで、あんしんウォッチャー、あんしんウォッチャーLEと合わせて最大2台

初年度の費用を本体代金とau HOME利用料だけで計算すると、8,800円+539円×11か月=14,729円です(編集部推計。初月無料のみを反映し、本体代金50%OFF特典などの割引は含みません)。2年目以降は539円×12か月=6,468円になります。公式ページでは「本体代金50%OFF特典」も案内されているため、申し込み前に最新の条件を公式ページで確認してください。

一度登録したデバイスは、au HOMEを解約すると原則として再利用できません。解約月の翌月末までに同じau IDで再度au HOMEを申し込み、機器登録した場合に限って再利用できます。

参照:au HOME「料金」(2026年10月時点)

auかんたん見守りプラグの設置から通知までの流れと注意点

リビングのソファで読書をする高齢の女性と寄り添う犬

au HOMEアプリで利用開始の手続きをして、見守りたい部屋のコンセントに挿せば使い始められます。防水ではないため、置き場所には注意が必要です。

利用開始までの手順

  1. セットプランで申し込むか、ECサイトで本体を購入します。
  2. au IDを用意し、au HOMEアプリをダウンロードします(アプリの通信料は別途かかります)。
  3. ECサイトで購入した場合は、箱の裏にあるQRコードを読み取り、「かんたん見守りプラグプラン」を契約します。
  4. アプリでデバイスを設定し、見守りたい部屋のコンセントに挿します。
  5. 動きがない時間や通知先など、通知の条件をアプリで設定します。

インターネット環境の用意や難しい設定は不要とKDDIは案内しています。ただし、利用にはau IDとau HOMEの申し込みが必要です。

置き場所と使えない環境

防水機能がないため、風呂場など湿気の多い場所や、雨がかかる場所では使えません。LTE-Mの4G LTE(800MHz)対応エリア外や、電波環境が悪い場所では通信できなくなることがあります。auフェムトセルを設置した環境では利用できない場合があり、海外でも使えません。

動きの検知で気をつけたいこと

モーションセンサーは「設定した時間内に動きがない」ことを知らせる仕組みです。本体を置いた部屋の外にいる間は動きがないと判断されるため、普段よく過ごす部屋を選ぶことが大切です。リビングを日中の拠点にしたり、トイレを毎日の行動の起点にしたりする使い方が公式ページで紹介されています。

練馬区・墨田区の助成と導入事例

練馬区と墨田区は、かんたん見守りプラグを高齢者見守りICT機器の助成対象機器として掲載しています。いずれも導入費用の一部を、上限10,000円で助成する制度です。

練馬区|見守りICT機器導入費用の助成

練馬区は、区に住所があり居住する65歳以上の高齢者を対象に、見守りICT機器の導入費用を助成しています。対象機器は、高齢者見守りネットワーク事業協定を締結している団体が提供する機器のうち、区が指定した7機器です。助成額は初期費用の上限10,000円、利用は1世帯につき1回で、機器の導入後3か月以内の申請が必要です。

参照:練馬区「見守りICT機器導入費用の助成」(2026年9月16日更新)

墨田区|高齢者見守りICT機器導入費用助成事業

墨田区は2026年6月1日に、満65歳以上でひとり暮らしなどの区民を対象とした助成事業を始めました。助成額は初期費用に対して上限10,000円で、1人1回限りです。購入後6か月以内に申請します。2026年10月1日からは、家族と同居していても日中や夜間にひとり暮らしになる人まで対象が広がりました。

墨田区は、対象機器に温湿度センサーなどが搭載され、危険な温度や湿度になったときに家族へ知らせる機能があるため、熱中症対策にもつながると説明しています。

参照:墨田区「高齢者見守りICT機器導入費用助成事業」(2026年10月1日更新)

関連記事:自治体の高齢者見守りサービスを解説|費用と補助金活用法

助成の対象者、対象機器、上限額は自治体ごとに異なります。お住まいの自治体の最新の案内を、申し込み前に確認してください。

auかんたん見守りプラグと並ぶ離れて暮らす家族の見守りサービス4社

同じく離れて暮らす家族を見守るサービスのうち、公式サイトで内容を確認できた4社をサービス名の五十音順に並べます。5社に届かなかったのは、確認できた範囲を載せているためです。順位や優劣を示すものではありません。

サービス(提供元)見守りの方式初期費用(税込)月額(税込)練馬区・墨田区の助成対象機器一覧への掲載開始年
かんたん見守りプラグ(KDDI)動き・照度・温湿度・電力の4センサー本体8,800円539円両区に掲載2023年(7月31日に受付開始)
ここわ(TRIAS株式会社)人感センサーとLINE通知19,800円(本体と初期設定費用)3,300円練馬区のみ掲載公表なし
小次郎くん(株式会社エーワン)CO2・人感・温度センサー3,960円(初期導入費)1,320円両区に掲載公表なし
ちかく(NTTドコモ、サービス提供はチカク社)テレビにつなぐ家型端末とテレビ電話レンタルは事務手数料2,980円(税抜)レンタル3,278円練馬区のみ掲載公表なし
みまもり電池(ノバルス株式会社)単3電池型のデバイスで家電の使用を検知電池本体3,278円1,078円両区に掲載公表なし

表の数値は各社の公式サイトと、練馬区・墨田区の公式ページに掲載された内容です。公式サイトに記載がない項目は「公表なし」としています。

ここわ|TRIAS株式会社

ここわは、国産の人感センサーで家族の動きを感知し、活動状況をLINEで知らせる見守りサービスです。

見守る側が設定した12・24・48・72時間のあいだに反応がないとLINEに緊急通知が届き、毎日決まった時間に過去24時間の検知回数も届きます。アプリの追加や設定が不要で、LINEだけで完結する点が特徴です。インターネット回線や設置工事は不要で、契約は1か月単位、解約金はありません。

参照:ここわ公式サイト(2026年10月確認)

小次郎くん|株式会社エーワン

小次郎くんは、カメラとマイクを使わず、空気と動きで高齢者の暮らしを見守る安否確認センサーシステムです。

CO2濃度、人感、温度のセンサーを備え、LINE2アカウントとメール3アドレスに通知できます。CO2の変化を見るため、動きだけでは分かりにくい在室の様子もとらえる点が特徴です。本体はレンタルで、月額1,320円に通信費用が含まれます。6回分の支払い前に解約すると解約手数料2,640円がかかります。

参照:小次郎くん公式サイト(2026年10月確認)

ちかく|NTTドコモ

ちかくは、親のテレビにつなぐ家型の端末で、子世帯のスマホとテレビ電話ができるサービスです。

練馬区のページでは、アプリで在室を確認でき、緊急時にはスマホへの通知やテレビ電話を使えると紹介されています。見守りとテレビ電話を、使い慣れたテレビで一つにまとめた点が特徴です。公式サイトには、レンタルプランと端末購入プランがあり、購入プランの端末は39,600円(税込)、月額1,980円(税込)と表示されています。

参照:ちかく公式サイト(2026年10月確認)

みまもり電池|ノバルス株式会社

みまもり電池は、単3電池型のIoTデバイスを家電に入れ、家電の使用を家族のアプリに知らせる見守りサービスです。

テレビのリモコンなど、毎日使う家電の電池と入れ替えて使います。生活リズムがグラフで見え、設定したアラートを家族のグループチャットで共有できる点が特徴です。1契約で最大6本の電池を登録でき、5名まで家族を招待できます。

参照:みまもり電池公式サイト(2026年10月確認)

関連記事:BOCCO emoを解説|料金・見守り機能と自治体の活用事例

auかんたん見守りプラグが社会に与える良い影響

窓辺で編み物をする高齢の女性

熱中症と孤立死という高齢者の課題に対し、異変を早く家族へ知らせる入り口をつくる点に社会的な意味があります。

熱中症の危険を住まいの中で知らせる

消防庁によると、2025年5〜9月の熱中症による救急搬送は全国で100,510人で、集計を始めた2008年以降で最多でした。高齢者が約57%を占め、発生場所では住居が約38%と最も多くなっています。

住居での搬送を、搬送人員に住居の割合を掛けて試算すると、100,510人×0.38=約38,200人です(編集部推計。「約38%」は消防庁が丸めた割合のため概数)。熱中症は屋外だけでなく、自宅の中でも多く起きていることが分かります。

かんたん見守りプラグは、部屋の温湿度からWBGTに基づく危険度を4段階で推定し、家族に通知します。離れて暮らす家族が、エアコンを使っていない部屋の暑さに早く気づける仕組みです。KDDIは、通知を受けた家族が対応を促すことで熱中症対策につなげられるとしています。なお、KDDIは利用台数や熱中症の減少効果の数値を公開していないため、効果の数字は示せません。

参照:総務省消防庁「令和7年版 消防白書 熱中症による救急搬送の状況」(2026年10月時点)

発見の遅れを短くする入り口

内閣府の孤独・孤立対策のプロジェクトチームに示された推計資料によると、警察が取り扱った遺体のうち、自宅で亡くなった一人暮らしの人で死後8日以上経過していたケースは21,856件でした。そのうち65歳以上は15,630件です。

65歳以上の割合は15,630件÷21,856件=約71.5%になります(編集部推計)。孤立死の7割超が65歳以上で、発見までの時間をどう短くするかが課題です。

かんたん見守りプラグは、設定した時間内に動きや家電の使用がないと家族に通知します。毎日の行動のリズムを前提に、いつもと違う状態を数時間単位で知らせる仕組みで、定期的な訪問や電話の間を補います。これは仕組みの説明であり、孤立死が減ったという効果を示す公表データはありません。

参照:内閣府 孤独・孤立対策 第4回プロジェクトチーム資料5「孤立死「推計値」について」(2026年10月確認)

関連記事:一人暮らしの安否確認方法を解説|家族・自治体・民間の使い分け

家族と自治体で見守りを分担できる

通知先はアプリで最大10人まで登録でき、家族の招待は最大9人まで可能です。兄弟姉妹や親戚で通知を分け合えるため、見守りの負担が1人に集中しにくくなります。見守られる側にとっても、カメラのないセンサー型は心理的な抵抗が小さい方法です。

費用面では、練馬区や墨田区のように導入費用を助成する自治体があります。対象者に当てはまれば、上限10,000円の助成で8,800円の本体代金をまかなえる計算です。自治体が制度として費用を支えることで、見守りを始める壁が下がります。

よくある質問

料金、通信、助成、使い方についての質問に、公式ページの内容でお答えします。

Q
かんたん見守りプラグの月額料金はいくらですか?
A

au HOMEの利用料は初月無料で、2か月目以降は月額539円(税込)です。本体代金は8,800円(税込)で、公式ページに「本体代金50%OFF特典」の案内もあります。

Q
Wi-Fiがなくても使えますか?
A

はい、使えます。auのLTE網(LTE-M)で通信するため、無線LAN環境は不要です。ただし、4G LTE(800MHz)対応エリア外や電波環境が悪い場所では使えないことがあります。

Q
自治体の助成金は使えますか?
A

練馬区と墨田区は、かんたん見守りプラグを助成対象機器に掲載しています。どちらも上限10,000円ですが、対象者や申請期限が異なるため、各区の公式ページで確認してください。

Q
解約すると本体は再利用できますか?
A

原則として再利用できません。解約月の翌月末までに同じau IDで再度au HOMEを申し込み、機器登録した場合に限って再利用できます。

Q
お風呂場やトイレに置いてもよいですか?
A

お風呂場には置けません。防水機能がないため、湿気の多い場所や雨がかかる場所での使用は避けてください。トイレでは、深夜に明るい状態が30分以上続いた場合の通知を使う例が公式に紹介されています。

Q
カメラや録音で見守りますか?
A

いいえ。モーション、温湿度、照度、電力の4つのセンサーで検知するセンサー型で、KDDIはプライバシーに配慮した見守りデバイスと案内しています。

まとめ

auかんたん見守りプラグは、設置の手軽さと月額539円という価格が特徴の見守りデバイスです。

  • 4つのセンサーで動き・明るさ・温湿度・家電の使用を検知し、アプリやメールで通知します。
  • 本体8,800円と月額539円で、初年度の目安は14,729円です(編集部推計)。
  • 練馬区・墨田区は助成対象機器に掲載しており、上限は10,000円です。
  • 電話やテレビ電話を重視するなら、他社サービスとの比較も有効です。
  • 熱中症と孤立死の課題に対し、異変を早く家族へ知らせる入り口になります。

この記事の執筆者

The Company Journal編集部

企業の取り組み・サステナビリティ・社会課題をテーマにした編集チーム。 企業や自治体の情報を編集部が一社ずつ確認し、 独自の基準で比較・整理した情報をお届けしています。