Reuse for Hopeとは?ソフマップの再生PCの仕組みと買える店

Reuse for Hope 希望へつなぐリユースプロジェクトは、ソフマップ、ピープルポート、認定NPO法人テラ・ルネッサンスの3者が進める、再生パソコン「ZERO PC Sシリーズ」の販売で環境負荷の軽減と難民の就労支援をつなぐ取り組みです。ソフマップは2026年10月22日に、販売店舗をソフマップ池袋店からソフマップAKIBAパソコン・デジタル館にも広げると発表しました。

この記事では、プロジェクトの仕組み、ZERO PCの価格や保証、買える店舗を整理します。あわせて、同じ社会課題に取り組む企業・団体と、社会への効果を公表資料にもとづいて解説します。

この記事でわかること

  • Reuse for Hopeの3者の役割と、プロジェクトの始まり
  • ZERO PC Sシリーズが店頭に並ぶまでの流れと、価格・保証の目安
  • 買える店舗と、ソフマップ店頭で公表されていない情報
  • 同じ社会課題に取り組む企業・団体の比較表
  • ZERO PCを選んだ組織の事例と、社会への良い影響

Reuse for Hopeとは?ソフマップが進める再生PCプロジェクトの概要

机に置かれたノートパソコン。再生パソコンを使い続けるイメージ

Reuse for Hopeは、ソフマップ・ピープルポート・テラ・ルネッサンスが連携し、再生パソコンの販売を通じて環境負荷の軽減と難民の就労支援を進めるプロジェクトです。

プロジェクトの始まりと2026年10月22日の発表内容

ソフマップは2026年10月22日、プロジェクト名を「Reuse for Hope 希望へつなぐリユースプロジェクト」として発表しました。対象商品は社会貢献型リユースパソコン「ZERO PC Sシリーズ」です。販売そのものは、2026年6月20日の「世界難民の日」に始まっています。

今回の発表では、販売店舗が従来のソフマップ池袋店に加えて、秋葉原のソフマップAKIBAパソコン・デジタル館に広がりました。あわせて認定NPO法人テラ・ルネッサンスが、2026年の取り組みから新たに加わっています。

参照:PR TIMES「ソフマップ、「Reuse for Hope 希望へつなぐリユースプロジェクト」を始動」

3者の役割分担

プロジェクトでは、パソコンの買取とデータ消去はソフマップ、クリーニングから動作確認まではピープルポートで働く難民の方々が担います。収益の一部はテラ・ルネッサンスに寄付されます。

関わる組織役割公表されている内容
株式会社ソフマップ買取、データ消去、販売買い取ったパソコンのデータを消去し、再利用できる状態にする
ピープルポート株式会社再生作業と「ZERO PC」の製造・販売難民の方々が一台ずつクリーニング、初期設定、動作確認を行う
認定NPO法人テラ・ルネッサンス寄付の受け手販売収益の一部を受け取り、紛争被害者の自立支援や平和構築活動に充てる

ピープルポートは2017年12月に設立され、神奈川県横浜市に本社を置く会社です。使用済み電子機器の再生と、難民の雇用につながる事業を手がけています。

参照:PR TIMES「社会貢献型リユースパソコン「ZERO PC Sシリーズ」の購入が、未来への希望と平和構築につながる」、ZERO PC「会社概要」

ZERO PC Sシリーズの仕組みと価格・保証

ZERO PCは、使用済みパソコンの部品を一部入れ替えて再生し、新品より安く提供するエシカルパソコンです。店頭に並ぶまでの工程は決まっています。

買取から販売までの流れ

プレスリリースが示す流れは次の4段階です。データ消去は買い取ったソフマップが行い、仕上げはピープルポートの難民スタッフが担当します。

  1. ソフマップがパソコンを買い取り、データを消去して再利用できる状態にする
  2. ピープルポートで働く難民の方々が、一台ずつクリーニングする
  3. 同じく初期設定と動作確認を行う
  4. 販売収益の一部をテラ・ルネッサンスに寄付し、製品寿命を延ばして廃棄物を減らす

ZERO PCの公式サイトは、SSDを新品に交換し、Windows 11を搭載していると説明しています。ただし同じページにWindows 10搭載という記述も残っているため、購入前に対象機種の仕様を確認してください。

価格・保証・購入条件の目安

オンラインで掲載されているZERO PCの価格は、税込で次のとおりです。ソフマップ店頭で扱うSシリーズの価格や仕様は、プレスリリースには載っていません。店頭スタッフへの問い合わせが案内されています。

シリーズ用途価格(税込)
Chromebook(Cシリーズ)軽作業向け38,280円〜
Xシリーズ事務作業向け43,780円
Yシリーズビジネス・大学生向け54,780円〜
Zシリーズハイパフォーマンス向け65,780円〜

オンラインでの購入条件は次のとおりです。ZERO PC公式サイトの別のページでは、同じシリーズの価格が異なって表示されているため、購入前に必ず最新の価格を確認してください。

項目内容
保証全機種に1年間の無償修理保証
返品・交換商品到着日から30日以内(不具合のない商品も初回納品から30日以内は受付)
送料パソコン本体は全国一律1,650円
支払いクレジットカード(1回払いのみ)、銀行振込

参照:ZERO PC公式サイト、ZERO PC「買い物ガイド」

Reuse for Hopeのパソコンはどこで買える?

ZERO PC Sシリーズは、ソフマップ池袋店と、ソフマップAKIBAパソコン・デジタル館(東京・秋葉原)で販売されています。商品は数量限定のノートパソコンです。

店舗販売開始備考
ソフマップ池袋店2026年6月20日(世界難民の日)既存の販売店舗
ソフマップAKIBAパソコン・デジタル館2026年10月22日に追加を発表東京・秋葉原

在庫、スペック、店頭価格はプレスリリースに記載がなく、店頭スタッフへの問い合わせが案内されています。この記事でも、公表されていない価格や在庫は書いていません。

関連記事:ファミマでかんたん!ブックオフ買取とは?送料と出し方・対象品目

同じ社会課題に取り組む企業・団体の比較表

難民の就労支援や使用済みパソコンの回収に取り組む企業・団体は、ソフマップ以外にもあります。ここでは公式サイトで確認できた3つを紹介します。

掲載順は、組織名の読み順(五十音順)です。順位やおすすめ順ではありません。確認できた公式ページが3つだったため、掲載は3組織にとどめています。同じ項目で並べると次のようになります。公式ページに記載のない項目は「公表なし」としています。

組織取り組みの対象仕組み公表している実績開始年
ZERO PC(ピープルポート)使用済みパソコンと難民の雇用再生PCを販売し、再生作業を難民スタッフが担う法人導入実績は累計150社(2024年10月現在)2017年12月に会社設立。Sシリーズの販売は2026年6月
WELgee難民の就労難民と日本企業をつなぐ人材紹介と、採用後の定着支援公表なし公表なし
難民支援協会日本に逃れた難民の生活と定住法的支援、生活支援、定住支援、政策提言など公表なし公表なし
リネットジャパンリサイクル使用済みパソコンの回収宅配回収、国の認定事業者として処理パソコン処分実績300万台以上(日付の記載なし)公表なし

WELgee(難民の就労を支えるNPO法人)

WELgeeは、難民の就職活動を支えるNPO法人です。支援の範囲は、就労伴走事業のWELgee Talents、育成事業、共創事業の3つです。

特徴は、母国から来日した難民と日本企業をつなぐ人材紹介に加えて、採用後の育成と定着まで伴走する点です。企業向けには、採用のほかパートナーシップや寄付、講演の窓口も案内されています。

参照:WELgee「扱う社会課題」

難民支援協会(日本に逃れた難民を支える認定NPO法人)

難民支援協会は、法的支援、生活支援、定住支援、政策提言・ネットワーク、広報活動の5分野で日本に逃れた難民を支援する認定NPO法人です。

特徴は、企業・団体が関わる入口が複数ある点です。公式サイトでは、法人向けの案内ページのほか、古本寄付やリユース品寄付、物資の寄贈といった寄付の仕組みが紹介されています。

参照:難民支援協会「法人・団体の方向けページ」

リネットジャパンリサイクル(使用済みパソコンの宅配回収)

リネットジャパンリサイクルは、パソコンの宅配回収を行う会社で、小型家電リサイクル法の認定事業者(認定番号第24号)です。ノートPC、タブレット、デスクトップなどが対象で、パソコン本体を含む1箱は無料と案内されています。

特徴は、回収台数に応じて学校や町内会などの団体に備品を寄付する「スマイル・エコ・プログラム」を持つ点です。ZERO PCが再生して売る仕組みなのに対して、こちらは回収と適正処理を軸にした取り組みです。

参照:リネットジャパン公式サイト、スマイル・エコ・プログラム

関連記事:PASSTOを解説|回収できるもの・投函の流れと回収後の行き先

ZERO PCを選んだ組織の導入事例

ZERO PCは法人でも1台から見積もりを依頼でき、公式サイトに導入した組織の声が掲載されています。ここでは公式ページに記載のある2組織を紹介します。

Crab Garden 鎌ケ谷ICTスクール(千葉県のパソコン・プログラミング教室)

千葉県のパソコン・プログラミング教室です。2023年8月から10月の「エシカルチャレンジ2023」に参加し、ZERO PCを導入しました。導入の理由として、商品ラインナップの幅広さ、ハードとソフトの両面でのカスタマイズ性、環境と難民支援の両方に関われることを挙げています。

参照:ZERO PC「エシカルチャレンジ2023」

ボーダレスハウス株式会社(不動産賃貸業)

不動産賃貸業のボーダレスハウスは、Yシリーズを5台購入しています。用途を伝えるだけで適切な性能のパソコンを提案してもらえた点を評価し、SDGsの取り組みにもなるため導入しやすかったと述べています。導入による成果の数値は公表されていません。

参照:ZERO PC「法人のお客様」

Reuse for Hopeが難民の就労と電子廃棄物の削減にもたらす効果

使われなくなった古いパソコンやプリンターが積まれた様子

Reuse for Hopeは、再生作業の担い手として難民を雇い、製造時のCO2を抑え、販売収益の一部を寄付する、3つの経路で社会に働きかけます。公表資料の範囲で整理します。

難民の就労機会につながる仕組み

ZERO PCは、パソコンの再生技術を身につけた難民が働く場をつくっています。公式サイトは、日本人と同じ評価・給与体系で、昇給や社会保障も受けられるとしています。背景として、難民認定の結果が出るまで平均約3年かかり、その間は条件の悪い仕事や孤立に置かれがちだと説明しています。

日本の難民の規模を公的データで見ます。出入国在留管理庁の公表では、2025年(令和7年)の難民認定申請者数は11,298人、難民と認定された外国人は187人でした。認定された人数を申請者数で割ると、187÷11,298で約1.7%です(編集部推計)。

ピープルポートは、難民スタッフの人数や雇用実績を公表していません。そのため、この比較は課題の大きさを示すもので、ZERO PCの雇用規模を測るものではありません。就労の場が必要とされている規模感をつかむ目安としてお読みください。

参照:ZERO PC「ミッション」、出入国在留管理庁「令和7年における難民認定者数等について」(2026年3月27日公表)

再生によって抑えられる製造時のCO2

新品のパソコンは製造時に多くのCO2を出します。ZERO PCの法人向けページは、新品の製造時は約300kg、ZERO PCは約20kgで、約90%の削減になるとしています。差は1台あたり約280kgです(300kgから20kgを引いた編集部推計)。

同社の別のページには、新品約250kg、ZERO PC約40kgという、算定の異なる数字も載っています。いずれも同社の算定で、第三者の検証結果は確認できませんでした。数字は同社の公表値として読む必要があります。

再生工場の電力は、ハチドリ電力の自然エネルギー100%だとしています。梱包はプラスチックの緩衝材を使わず、ダンボールのみです。いずれも同社の説明で、削減量の数値は公表されていません。

参照:ZERO PC「地球温暖化への取組み」

関連記事:買取とSDGsの関係は?リユース事業の貢献と企業の取り組み事例

寄付が届く先と、公表されていないこと

Reuse for Hopeでは、ソフマップでの販売収益の一部が認定NPO法人テラ・ルネッサンスに寄付され、紛争被害者の自立支援や平和構築活動に使われます。寄付の割合や金額は公表されていません。

ZERO PCの公式サイトで購入した場合は、購入金額の3%が難民や環境問題に取り組むNPOに寄付される「想うプロジェクト」もあります。これはソフマップ店頭の寄付とは別の仕組みです。寄付の割合を比べたい場合は、公表されている情報の範囲で判断するのが安全です。

よくある質問

Reuse for Hopeについて、よく聞かれる疑問をまとめました。

Q
Reuse for Hopeとは何ですか?
A

ソフマップ、ピープルポート、テラ・ルネッサンスの3者による、再生パソコンの販売を通じた環境と難民支援のプロジェクトです。2026年6月20日の世界難民の日にZERO PC Sシリーズの販売が始まり、2026年10月22日に販売店舗の拡大が発表されました。

Q
ZERO PC Sシリーズはどこで買えますか?
A

ソフマップ池袋店とソフマップAKIBAパソコン・デジタル館で販売されています。数量限定のノートパソコンで、価格や仕様は店頭スタッフへの問い合わせが案内されています。

Q
購入すると寄付になりますか?
A

はい、販売収益の一部がテラ・ルネッサンスに寄付されます。ただし、寄付の割合や金額は公表されていません。

Q
再生パソコンの保証はありますか?
A

ZERO PC公式サイトでは、全機種に1年間の無償修理保証があり、商品到着日から30日以内は返品・交換を受け付けるとしています。ソフマップ店頭での購入条件は、店頭で確認してください。

Q
パソコンのデータは消されますか?
A

はい、買い取ったパソコンのデータはソフマップが消去してから再生されると、プレスリリースで説明されています。

まとめ

Reuse for Hopeは、再生パソコンの販売で環境負荷の軽減と難民の就労支援をつなぐプロジェクトです。要点を整理します。

  • ソフマップ、ピープルポート、テラ・ルネッサンスの3者による取り組みで、販売は2026年6月20日に始まった
  • 2026年10月22日に、ソフマップAKIBAパソコン・デジタル館へ販売店舗が広がった
  • 価格・仕様・寄付の割合・難民スタッフの人数は、ソフマップ側の公表資料では確認できない
  • 同じ課題に取り組む組織として、WELgee、難民支援協会、リネットジャパンリサイクルがある
  • CO2削減量などの数値は、ZERO PCを運営する会社の公表値として読む

この記事の執筆者

The Company Journal編集部

企業の取り組み・サステナビリティ・社会課題をテーマにした編集チーム。 企業や自治体の情報を編集部が一社ずつ確認し、 独自の基準で比較・整理した情報をお届けしています。