PANGAIAとは?日本での買い方と素材・関税・返品の注意点

PANGAIA(パンゲア)は、2019年に創業し、B Corp認証を受けたと公式サイトで説明しているサステナブルなアパレルブランドです。日本から買うときの入口は公式オンラインストアで、公式の店舗一覧に日本の店舗は載っていません。

この記事では、PANGAIAの素材とブランドの考え方、日本での買い方と関税、返品・交換の条件、お手入れの方法を公式情報から整理します。あわせて、衣料の環境負荷を減らす同分野の企業と、PANGAIAが社会に与える影響を、公表された数値をもとに確認します。

この記事でわかること

  • PANGAIAの創業年・認証・素材の中身
  • 日本からの買い方、関税、実店舗の有無
  • 返品・交換の手順とお手入れの注意点
  • 協業事例と、同じ分野で取り組む企業4社
  • 衣類廃棄の規模と比べたPANGAIAの影響

PANGAIAはどんなブランド?運営と認証

PANGAIAは2019年創業で、B Corp認証を受けたと公表するアパレルブランドです。素材に特徴があります。

創業年・認証・扱う商品の基本情報

公式サイトのAbout Usには、PANGAIAは科学者・技術者・デザイナーによるグローバルな集団であり、B Corp認証を受けた企業と書かれています。ミッションは、人と地球の幸福に配慮した製品をつくり、環境負荷を最小限に抑えることです。

項目内容
創業2019年
認証B Corp認証(公式サイトの説明)
本社ロンドン(2024年版インパクトレポートの記載)
主な商品ジャケット、ニット、フーディ、Tシャツ、パンツ、アクセサリー(メンズ・ウィメンズ・キッズ)
素材開発の部門PANGAIA LAB

参照:PANGAIA公式サイト「About Us」、(2026年10月時点)

素材開発を担うPANGAIA LABとは

PANGAIA LABは、最先端の素材や加工技術で未来的なライフスタイル製品を届けるための、PANGAIAのディスカバリープラットフォームです。新素材を持つ外部の開発企業と組み、カプセルコレクションとして製品化するのが基本の形です。

たとえば日本のバイオベンチャーSpiberとは、共通のミッションから協業が始まりました。Spiberが開発する構造タンパク質素材を使ったフーディが、日本を含むグローバルに向けて数量限定で発売されています。

参照:Spiber「NXT GEN Hoodie」、(2026年10月時点)

PANGAIAの素材は何でできている?

コットンの収穫期を迎えた綿花畑の様子

PANGAIAは2024年の繊維重量の94%が綿で、オーガニックが89%、リサイクルが11%でした。

2024年は繊維重量の94%が綿

PANGAIAの2024年版インパクトレポートでは、使用した繊維の総重量は158,242kgでした。綿が94%を占め、そのうちオーガニックコットンが89%、リサイクルコットンが11%、再生型コットンは1%未満です。オーガニックはOCS認証、リサイクルはGRS認証の綿を使ったと説明しています。

繊維の種類総重量に占める割合(2024年)
綿94%
動物繊維(ウール・カシミヤなど)3%
靱皮繊維(麻など)2%
ナイロン1%

同じレポートは、綿の使用量が多いこと自体を課題として挙げ、今後は再生型コットンへの移行を進める考えを示しています。

参照:PANGAIA「Responsible Innovation & Impact Report 2024」、(2025年10月公開)

再生型コットンとバイオ由来の新素材

PANGAIAは、オーガニックが禁止する投入物を定めるのに対し、再生型は土壌・生物多様性・水の回復力といった成果の測定に重点を置くと自社で説明しています。再生型コットンはRegenagri®の基準で栽培されたものを指します。

サイトの素材紹介には、バイオ由来のEVO®ナイロンやMIRUM®といった素材名が並びます。いずれも公式の説明であり、第三者による優劣の評価ではありません。素材名の意味は、購入前に各商品ページの組成表示で確認できます。

参照:PANGAIA公式サイト「Regenerative Cotton」、(2026年10月時点)

PANGAIAは日本で買える?買い方と店舗

ラックにかけられた淡い色の衣類

日本から買う場合は、公式オンラインストアで国を日本に選んで注文します。公式の店舗一覧に日本の店舗は載っていません。

公式オンラインストアで日本を選んで注文する

公式サイトの配送先の国の選択肢には、Japan / 日本が含まれています。購入は選んだ国の住所宛てに限られ、別の国の住所には送れないと案内されています。

日本の公式ストアが別ドメインとして用意されているかどうかは、今回確認できた公式ページからは分かりませんでした。注文時は国の選択画面で日本を選べるかどうかを確かめてください。

参照:PANGAIA公式サイト(配送先の国の選択)、(2026年10月時点)

関税・税金は注文時に前払いできる

PANGAIAの注文は、すべて英国から出荷されます。EU外への注文では、税金と通関費用を支払い画面で前払いできると案内されています。支払った関税と税金は返金されない点にも注意が必要です。

国によっては、配送会社に追加情報を求められることがあります。日本向けの個別の要件は、確認できた公式ページには書かれていませんでした。

参照:PANGAIA公式サイト「Duties & Taxes」、(2026年10月時点)

実店舗は英国・香港・欧州・ドバイに展開

公式の店舗一覧には、ロンドンのSelfridgesやEND.、香港のLane Crawford、ミラノのLa Rinascente、パリのGaleries Lafayette、ドバイの店舗などが並びます。日本の店舗は一覧にありません。

店舗は百貨店などの売り場であり、返品・交換は購入した店舗に相談する決まりです。オンラインのクーポンコードは店舗では使えず、店舗での受け取りサービスも提供されていません。

参照:PANGAIA公式サイト「Store Locator」、(2026年10月時点)

PANGAIAの返品・交換とお手入れの注意点

返品・交換は配達から30日以内で、未着用・タグ付きが条件です。洗濯は冷水で裏返して行います。

返品・交換の手順と条件

公式の案内では、返品・交換の期限は配達日から30日以内で、交換できるのは同じ商品の別サイズのみです。別のデザインに替えたいときは、返品して購入し直します。商品は、注文した国から返送する必要があります。

  1. 返品ハブにアクセスし、注文時のメールアドレスで返送ラベルを作成します。
  2. 倉庫に商品が届くと、元の状態かどうかが確認されます。確認には通常5〜10営業日かかります。
  3. 返品が承認されると返金が行われ、支払い方法の口座に反映されるまで5〜10営業日かかります。
  4. 返金は、メールで通知されます。

交換に手数料はかかりませんが、英国・EU圏外では税金と関税が別途かかります。確認で不合格になった商品は、購入者の負担で返送される点に注意してください。

参照:PANGAIA公式サイト「Exchanges & Returns」、(2026年10月時点)

洗濯とお手入れ

PANGAIAは天然繊維と天然染料を使うため、手入れに少し気を配る必要があると案内しています。水の使用量を減らすため、商品は事前洗いをしていません。

素材・商品公式のお手入れ方法
トラックスーツ裏返して弱水流で冷水洗い。低温でアイロン。漂白・乾燥機・ドライクリーニングは不可
カシミヤ洗濯はなるべく避け、洗うなら裏返して手洗い。平置きで干す
メリノウール必要なときだけ手洗い。平置きで干し、ピリング(毛玉)はコームで取る
FLWRDWN™のアウタースポンジで部分洗い。吊るして乾かし、機械洗いや乾燥機は不可

参照:PANGAIA公式サイト「Aftercare Guide」、(2026年10月時点)

PANGAIAの協業・取り組み事例

PANGAIAは素材企業や自然保護団体と組み、カプセル商品や寄付つきの商品を出しています。公式の4事例を紹介します。

Spiberと発売したブリュード・プロテイン繊維のフーディ

Spiberは、自社開発のブリュード・プロテイン™繊維を使ったフーディが、PANGAIAから日本を含むグローバルにオンライン発売されたと発表しています。両社は本製品を第一弾とし、今後も協業を続けていくとしています。

成果の数値は、確認できた発表ページに公開されていません。

参照:Spiber「PANGAIAよりブリュード・プロテイン繊維を使用したフーディが発売されます」、(2026年10月時点)

Coral Gardenersと組んだ珊瑚礁再生のカプセル

PANGAIA × Coral Gardenersは第2弾で、320GSMのオーガニックコットンの黒いフーディと、170GSMのオーガニックコットンのTシャツを出しています。各製品は珊瑚礁の再生活動を支援すると公式に説明されています。

同ページは、Coral Gardenersが植えた珊瑚は22万本を超えると紹介しています。この数値はCoral Gardeners側の活動実績として掲載されたもので、商品の売上による成果ではありません。

参照:PANGAIA公式サイト「PANGAIA × Coral Gardeners」、(2026年10月時点)

共同設立した慈善団体Bee:wildへの寄付

Bee:wildは、PANGAIAが共同設立した、花粉を媒介する昆虫を守るための科学主導の慈善団体です。PANGAIAは全収益の一部をBee:wildに寄付すると案内しています。寄付額の数値は、確認できたページには載っていません。

参照:PANGAIA公式サイト「Bee:wild」、(2026年10月時点)

GAIA Bagと2024年のインパクトレポート

2024年に発売したThe GAIA Bagは、MIRUM®とClimate Beneficial™認証の綿を組み合わせたバッグです。PETA UK Fashion AwardのBest Vegan Bag 2024を受賞したと、PANGAIAはインパクトレポートのページで紹介しています。

参照:PANGAIA公式サイト「Impact Report 2024」、(2026年10月時点)

PANGAIAと同じ分野で取り組む企業

同じ分野で取り組む4社を、アルファベット順に紹介します。順番は評価や推奨の順ではありません。

衣料や素材の環境負荷を減らす取り組みは、PANGAIA以外にも各社が進めています。公式サイトで確認できた企業が5社に満たなかったため、4社の掲載にとどめました。各社の数値は、公式ページに書かれたものだけを使っています。

企業・サービス取り組みの対象仕組み公表している実績開始年
PANGAIA衣類・アクセサリーバイオ由来・再生型・リサイクル素材で定番服をつくる2024年のコレクションの96%を対象素材でつくった(自社公表)2019年(創業)
ECOALF衣類・靴・小物海底のごみを回収し、一部の素材を糸にして製品にする海底から210万kg超のごみを回収(自社公表)2015年(Upcycling the Oceans)
HASUNAジュエリーフェアトレードの金やダイヤモンドなどを使い製造・販売する公表なし2009年(会社設立)
JEPLAN古着・ペットボトル店舗で古着を回収し、再生ポリエステル原料にして新しい服にする古着3,000トンを回収(自社公表)公表なし
Spiber繊維素材(タンパク質)精密発酵でつくるブリュード・プロテイン™ファイバーを提供する公表なし公表なし

ECOALF

ECOALFは、海底のごみを回収し、衣類・靴・小物などの素材に変えるファッションブランドです。

取り組みの範囲は、ECOALF財団のUpcycling the Oceansによる海底ごみの回収と、回収したプラスチックを糸にする工程です。回収したごみの約10%がプラスチックで、これを「Hilo del Mar」の糸にすると公式サイトで説明しています。

2018年には、スペインのファッション企業として初めてB Corp認証を取得したと公表しています。

参照:ECOALF公式サイト、(2026年10月時点)

関連記事:ECOALFを解説|海洋ごみが服になる仕組みと日本での買い方

HASUNA

HASUNAは、フェアトレードの金やダイヤモンドなどを使った結婚指輪・婚約指輪やジュエリーを製造・販売する企業です。

事業の範囲は、エシカルジュエリーの製造・販売に加え、エシカルプロダクトの企画・開発、OEM、コンサルティングです。2009年4月に創業者が株式会社HASUNAを設立したと、会社ページに書かれています。

売上や素材量などの数値は、確認できた会社ページには載っていません。

参照:HASUNA公式サイト「会社概要」、(2026年10月時点)

関連記事:HASUNAを解説|RJC認証と素材の産地・リメイクと修理の費用

JEPLAN

JEPLANは、不要になった衣類やペットボトルを回収し、再資源化して製品に戻す事業を行う企業です。

衣料品回収プロジェクトBRINGでは、小売店で古着を回収し、独自技術でポリエステル繊維を再生ポリエステル原料に変え、新しい服をつくります。回収した古着は3,000トン(Tシャツ約1,500万枚分)と公式ページに書かれています。

ウールやコットンなど、ポリエステル以外の素材も、パートナーと協力してリサイクルしているそうです。

参照:JEPLAN「BRING」、(2026年10月時点)

Spiber

Spiberは、山形県鶴岡市に本社を置くバイオベンチャーで、精密発酵技術で構造タンパク質素材をつくっています。

主力のブリュード・プロテイン™ファイバーは、ファッションと繊維産業の循環型経済への移行に貢献する新しい繊維のカテゴリーだと説明されています。ランドクルーザープラドのコンセプトモデルのシートの一部や、ボンマックスの法人向けユニフォームなどへの採用例をサイトで紹介しています。

参照:Spiber公式サイト、(2026年10月時点)

PANGAIAが社会に与える良い影響

PANGAIAの影響は、素材の切り替え、脱炭素の目標、人権対応に表れます。国内の衣類廃棄と比べた規模も確認します。

農薬や化学物質への依存を減らす素材選び

PANGAIAは、綿の94%をオーガニックとリサイクルでまかなっています。オーガニック栽培は、合成農薬や化学肥料を使わない決まりがあり、畑や周辺の水路に化学物質を持ち込まないことにつながると、PANGAIAは説明しています。

リサイクルコットンは、すでにある衣類などを原料にするため、新しく栽培する綿を置き換える素材です。ただし、栽培面積や削減量の数値は、公表されたレポートには示されていません。

脱炭素の目標と2024年の削減実績

PANGAIAのレポートでは、科学的根拠に基づく目標をSBTiから2023年に承認されたとしています。2040年までにバリューチェーン全体(Scope1・2・3)で実質ゼロ、2030年までに自社拠点(Scope1・2)の排出を42%削減が目標です。

2024年は、市場ベースの合計で26%の削減を達成したと報告しています。Scope2は、自社拠点の大半が再生可能エネルギーで稼働したためゼロになりました。残る排出は、施設の暖房によるものです。

一方、排出量の大半はScope3(購入した素材など)で、綿の寄与が最も大きいとも説明しています。今後はScope3が取り組みの中心になります。

衣類廃棄の規模と比べるとどうか(編集部推計)

環境省は、リユース・リサイクルされずに焼却・埋立などで処分される衣類を、国内で年間約46万トンと示しています。PANGAIAは、2024年の繊維使用量の合計を158,242kg(約158トン)と公表しています。

158.242トン ÷ 460,000トン ≒ 0.034%(編集部推計)です。PANGAIAの素材使用量は、国内で焼却・埋立される衣類の約2,900分の1にあたります。

比べる数値の年が異なり、素材の使用量と廃棄量は別の指標です。規模の目安として並べたもので、PANGAIAの効果そのものを示す数値ではありません。

環境省は、手放した服がリユース・リサイクルで再活用される割合を約42%とし、政府は家庭から廃棄される衣類を2030年までに2020年度比で25%減らす目標を掲げています。つくる量を増やさず、素材を切り替える動きは、この目標と同じ方向にあります。

参照:環境省「サステナブルファッション:ファッションと環境の現状」、(令和7年度調査、2026年10月時点)

関連記事:RE.UNIQLOを解説|回収できる服と届け先・社会への効果

サプライチェーンの人権対応とFair Wear

PANGAIAは、2024年にFair Wear Foundationから「LEADER」の評価を受けたと報告しています。人権デューデリジェンスと責任ある購買慣行を実践する企業に与えられる区分だと説明されています。

縫製工場など生産現場で働く人の労働条件を、ブランドの責任として管理する仕組みの一例です。評価の詳しい基準や採点は、確認できたページには載っていません。

よくある質問

PANGAIAについて、日本から買う人に多い疑問に、公式サイトで確認できた情報をもとにお答えします。

Q
PANGAIAは日本で買えますか?
A

公式オンラインストアで、配送先に日本を選んで買えます。公式の店舗一覧に日本の店舗はありません。

Q
PANGAIAを日本から買うと関税はかかりますか?
A

EU外への注文では、税金と通関費用を支払い画面で前払いできると公式に案内されています。日本向けの金額や要件は、確認できた公式ページには書かれていません。

Q
PANGAIAは返品できますか?
A

届いた日から30日以内で、未着用でタグと梱包が元のままなら返品できます。交換は同じ商品の別サイズのみです。

Q
PANGAIAの素材は何ですか?
A

2024年は繊維重量の94%が綿で、そのうちオーガニックが89%、リサイクルが11%でした。バイオ由来素材も使います。

Q
PANGAIAは怪しいブランドですか?
A

公式サイトで、B Corp認証の取得、創業年、年次のインパクトレポートが公開されています。購入前は、商品ページの組成表示と返品条件を確認してください。

まとめ

PANGAIAは、素材の切り替えと情報の公開を軸にしたアパレルブランドで、日本からは公式オンラインストアで買います。

  • PANGAIAは2019年創業で、B Corp認証を受けたと公式に説明しています。
  • 2024年は繊維重量の94%が綿で、オーガニック89%、リサイクル11%でした。
  • 日本からは公式オンラインストアで注文でき、関税は支払い画面で前払いできると案内されています。
  • 返品・交換は配達から30日以内で、交換は同じ商品の別サイズのみです。
  • 素材の使用量は国内で焼却・埋立される衣類の約0.034%(編集部推計)で、役割は素材の選択肢を示すことです。

この記事の執筆者

The Company Journal編集部

企業の取り組み・サステナビリティ・社会課題をテーマにした編集チーム。 企業や自治体の情報を編集部が一社ずつ確認し、 独自の基準で比較・整理した情報をお届けしています。