SDGsとウェルビーイングの関係|目標3の意味と企業・自治体の取り組み事例

SDGsとウェルビーイングは、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」の英語名に well-being が入っているほど近い関係にあり、SDGsの成果を「人々の暮らしが実際に良くなったか」で確かめる視点としてウェルビーイングが使われています。

この記事では、両者の関係を目標3のターゲットから整理し、内閣府が公表している最新の満足度調査の結果、アシックス・ANAグループ・加古川市・楽天グループの取り組み事例、従業員のウェルビーイングを測る企業向けサービス6社までを、初めて調べる方にもわかるように解説します。

この記事でわかること

  • SDGsとウェルビーイングの関係と、目標3との違い
  • GDPだけでは測れない理由と、ウェルビーイング指標の考え方
  • 内閣府の満足度調査(2025年)で分かった日本の現在地
  • 企業・自治体の取り組み事例と、人的資本の開示との関係
  • ウェルビーイングを測る企業向けサービス6社の比較表

SDGsとウェルビーイングの基本的な関係性

SDGsとウェルビーイングの基本的な関係性

ウェルビーイングは目標3の英語名にも含まれる言葉で、人々の健康と暮らしの質そのものを指します。

SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年9月の国連持続可能な開発サミットで採択された「2030アジェンダ」に掲げられた17の目標です。その3番目が「すべての人に健康と福祉を」で、国連の説明は「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」です。国連の英語表記は Ensure healthy lives and promote well-being for all at all ages で、日本語の「福祉」にあたる語が well-being です。

ウェルビーイングの土台になっているのがWHO(世界保健機関)の考え方です。WHO憲章は、健康を「身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態」であり、単に病気や病弱でないことではない、と位置づけています。この広い意味での健康が、SDGsでいう「健康と福祉」の出発点になります。

観点SDGsウェルビーイング
位置づけ国連で採択された17の国際目標健康・満足・つながりなど、暮らしの状態を表す概念
期限2030年を目標年とする期限はなく、継続して高めていくもの
測り方ターゲットごとの指標で進捗を確認満足度調査などの主観指標と、統計による客観指標

上の表は、両者の違いを編集部がわかりやすく整理したものです。公式の対応表ではありません。

参照:国際連合広報センター「持続可能な開発目標(SDGs)」(2026年10月時点)、国際連合広報センター「目標3 すべての人に健康と福祉を」(2026年10月時点)、WHO「Constitution」(2026年10月時点)

ウェルビーイングが持つ多次元的な意味

ウェルビーイングは、一つの数字では表せません。WHOの定義が身体・精神・社会の3つを並べているとおり、体の状態だけでなく、気持ちの安定や、人とのつながりも含めて考えます。

同じ収入や同じ健康状態でも、満足の感じ方は人によって異なります。そのため、ウェルビーイングは「本人がどう感じているか」という主観と、統計で確かめられる客観の両方で見るのが基本です。

SDGs目標3とウェルビーイングの直接的なつながり

目標3には、3.1から3.9までの9つのターゲットと、3.aから3.dまでの4つの実施手段の、合計13のターゲットがあります。ウェルビーイングという言葉がターゲットの文言に入っているのは、精神保健を扱う3.4です。

ターゲット内容(要旨)ウェルビーイングとの関係
3.42030年までに非感染性疾患による早期死亡を予防と治療で3分の1減らし、精神保健と福祉を促進する心の健康とウェルビーイングを直接うたっている
3.8財政リスクからの保護を含むユニバーサル・ヘルス・カバレッジを達成し、質の高い基礎的な医療サービスなどを全ての人が使えるようにする必要なときに医療を受けられることが、安心して暮らす土台になる

参照:国連「Goal 3: Ensure healthy lives and promote well-being for all at all ages」(2026年10月時点)

目標3以外の目標とウェルビーイングの接点

ウェルビーイングは目標3だけの話ではありません。働く環境、性別や所得の格差、住まいやまちの暮らしやすさなど、他の目標の達成状況も暮らしの満足度に影響します。

SDGsの目標ウェルビーイングとの接点(編集部の整理)
目標5 ジェンダー平等を実現しよう性別にかかわらず力を発揮できる職場は、働く人の充実感につながる
目標8 働きがいも経済成長も長時間労働の是正や働きがいは、心身の健康と生活の質に直結する
目標10 人や国の不平等をなくそう格差の縮小は、社会の中で自分の居場所を感じられるかに関わる
目標11 住み続けられるまちづくりを住まいや地域のつながりは、暮らしの満足度を左右する

目標名は国際連合広報センターの表記に合わせています。接点の説明は編集部の整理であり、国連が公式に示した対応関係ではありません。

GDPだけでは測れない?ウェルビーイング指標が重視される理由

「Beyond GDP」の時代におけるウェルビーイング指標の重要性

GDPは経済活動の規模を示す指標で、暮らしの満足度までは映らないため、ウェルビーイング指標が併用されています。

内閣府は、経済社会の構造を満足度(Well-being)の観点から多面的に把握し、政策運営に活かすために、満足度・生活の質に関する調査を毎年実施しています。経済が成長しても、長時間労働や孤立が広がれば、人々の暮らしが良くなったとは言い切れないからです。

SDGsの進み具合を見るときも同じです。ターゲットの数値をクリアしたかどうかに加えて、その結果として人々の実感がどう変わったかを確かめる指標が必要になります。

参照:内閣府「Well-being(幸福度)に関する取組」(2026年10月時点)

主観的幸福度と客観的指標の組み合わせ

ウェルビーイング指標の特徴は、主観と客観を組み合わせる点です。主観指標は、「いまの生活にどのくらい満足しているか」を本人が答える満足度です。客観指標は、健康診断の受診率や投票率のように、統計から確かめられる数値です。

内閣府は「Well-beingダッシュボード」で、満足度・生活の質を表す指標群を統計データで一覧表示しています。主観の調査で気持ちを、統計で実態をつかむことで、片方だけでは見落とす課題を拾えます。

関連記事:主観的ウェルビーイングとは?幸福度を測る3つの要素と測定方法を解説

日本のウェルビーイング政策と満足度調査の最新結果

日本におけるSDGsとウェルビーイング政策の統合

内閣府は2019年から満足度・生活の質に関する調査を続けており、2025年の総合生活満足度は5.79点でした。

項目内容
調査の開始2019年2月
最新の調査第7回調査(2025年3月実施)
回答者10,633人のインターネット調査(うち5,200人は過去にも回答したパネル調査)
総合生活満足度5.79点(0〜10点で本人が自己申告)
前回との差0.10ポイント低下し、一昨年と同程度の水準

総合の生活満足度は一進一退で、2025年は前年から0.10ポイント下がりました。男女別、年齢階層別、雇用形態別に見ても、一昨年と同程度の水準です。

参照:内閣府「満足度・生活の質に関する調査報告書2025(概要)」(2025年9月公表)

調査の仕組み:総合満足度と13の分野別満足度

この調査は、総合的な生活満足度に加えて、分野別の満足度を尋ねます。分野は、家計と資産、雇用環境と賃金、住宅、仕事と生活(WLB)、健康状態、自身の教育水準・教育環境、社会とのつながり、政治・行政・裁判所への信頼性、自然環境、身の回りの安全、子育てのしやすさ、介護のしやすさ・されやすさ、生活の楽しさ・面白さの13です。

2025年の調査では、人生の充実感(エウダイモニア)や、周囲に認められていると感じるかといった項目も加わりました。「満足」だけでなく「充実」も測る方向に広がっています。

分野別に見ると:上がった分野と下がった分野

動き分野報告書の記述
前年から上昇雇用環境と賃金、仕事と生活(WLB)など名目賃金の上昇や正規雇用の増加などが背景とみられる
前年から低下社会とのつながり、子育てのしやすさなどここ数年一進一退で、今後の動向に注視が必要

また、5年前を振り返った満足度より現在の満足度は高く、5年後の予想満足度は現在と同程度でした。若年層だけは、5年後の予想が現在よりさらに高くなっています。

関係省庁の連携と国際機関との協力

内閣府は「Well-beingに関する関係省庁連絡会議」を開き、情報共有や優良事例の横展開を進めています。関係府省庁のWell-being関連の基本計画などについて、KPI、取組、予算も取りまとめています。OECDなどの国際機関と連携して、知見の共有や情報発信も行っています。

企業におけるSDGsとウェルビーイングの実践

企業におけるSDGsとウェルビーイングの実践

企業のウェルビーイングは、従業員の心身の健康と働きがいを高める経営課題として扱われています。

企業の社会的責任は、環境保護や地域貢献といった対外的な活動が中心でした。いまは従業員の健康や働きがいも、SDGsに沿った経営の重要な柱と位置づけられるようになっています。

たとえば、長時間労働の是正は目標8「働きがいも経済成長も」につながり、同時に従業員の健康(目標3)や家族との時間の確保にも効きます。女性活躍やダイバーシティの推進は、目標5と目標10に関わります。

健康経営とウェルビーイング経営

日本では「健康経営」が広く知られています。従業員の健康づくりを経営の課題として捉え、生産性や企業イメージの向上につなげる考え方です。ウェルビーイング経営は、身体の健康に加えて、心の健康、人間関係、仕事のやりがい、キャリアまで含めて従業員の幸福を考える点で、一歩広い取り組みです。

取り組みの領域具体例関わるSDGs目標
心身の健康ストレスチェックとフォロー体制、健康診断後の支援目標3
働き方リモートワーク、フレックスタイム、長時間労働の是正目標8
職場の関係社内コミュニケーションの活性化、上司との対話目標3、目標8
学びと両立学習機会の提供、育児・介護との両立支援目標4、目標5

施策は目標値を決めて定期的に効果を測ることで、改善が続けられます。実際の企業の数値は、後半の事例のセクションで紹介します。

関連記事:サステナビリティと人的資本の関係とは?企業価値向上につなげる経営戦略を解説

人的資本の開示とESG投資に表れるウェルビーイング

投資の世界でも、従業員への取り組みは評価の対象です。日本では、2023年3月期以降の有価証券報告書に「サステナビリティに関する考え方及び取組」の記載欄が設けられ、人材の多様性の確保を含む人材育成の方針と社内環境整備の方針、およびその指標の内容が必須の記載事項になりました(金融庁、2023年1月31日公表)。

従業員のエンゲージメントや離職率といった指標は、企業の持続的な成長力を示す材料として見られます。そのため、ウェルビーイングの取り組みを数字で示せることが、投資家への説明にも役立ちます。

参照:金融庁「「企業内容等の開示に関する内閣府令」等の改正案に対するパブリックコメントの結果等について」(2023年1月31日公表)

関連記事:ESG投資おすすめ比較|初心者向けの商品と選び方を解説

2030年に向けて見えてきたSDGsとウェルビーイングの課題

SDGsの先にある「持続可能なウェルビーイング」の展望

SDGsの多くのターゲットは2030年が期限で、数値の達成と暮らしの実感の両方を点検する段階にあります。

たとえばターゲット3.4は「2030年までに」非感染性疾患による早期死亡を3分の1減らすと定めています。2015年に採択された2030アジェンダの期限まで、残る期間は限られています。

期限のある数値目標と暮らしの実感

ターゲットの数値は、国全体の進み具合を示します。一方、内閣府の調査が示すように、総合の生活満足度は一進一退です。数値が改善していても、人々の実感が追いついているとは限りません。両方を並べて見ることが、これからの点検の基本になります。

満足度から見える残された課題

2025年の調査では、雇用環境と賃金や仕事と生活(WLB)の満足度が上がった一方、社会とのつながりや子育てのしやすさは下がりました。働き方の改善だけでは、人とのつながりや子育ての安心までは満たされていません。

企業にとっては、制度を整えることに加えて、職場や地域でのつながりをどう作るかが次の課題になります。次のセクションの事例は、この問題に取り組んでいる例でもあります。

企業・自治体のウェルビーイング取り組み事例

従業員の健康推進、組織のつながりづくり、地域の幸福度の計測という3つの型で、公表されている4つの事例を紹介します。

事例は、取り組んだ組織や、導入を支援した事業者が自ら公開しているページだけをもとに書いています。掲載順は五十音順で、優劣の評価ではありません。数値は公表どおりに記載し、悪化した項目がある場合は併記しています。

組織取り組みの型公表されている数値の例
アシックス従業員とその家族の健康推進パフォーマンス発揮率 87.0%(2025年)
ANAグループアプリを使った組織の前向きなつながりづくり回答者の9割以上がつながりの継続を希望
加古川市地域幸福度(Well-Being)指標の導入令和7年度は1,635人が回答(有効回答率36.3%)
楽天グループ健康宣言とウェルビーイング度の目標設定ウェルビーイング度 55pt(2025年実績)

アシックス

株式会社アシックスは、従業員とその家族を対象に健康推進に取り組み、Well-beingを「身体的・精神的・社会的に良好である状態」と定義しています。

目指す姿は「Sound Mind, Sound Body」の実現で、方針は従業員一人ひとりのヘルスリテラシーの向上と定着です。5つの健康推進活動をWell-being推進部が中心となって進め、社長COOが進捗を監督しています。

パフォーマンス発揮率は2023年の79.6%から、2024年の84.7%、2025年の87.0%へと上がりました。2026年には「健康経営優良法人(ホワイト500)」の認定を受けています。一方で、メンタル理由による休職者率は2024年の0.18%から2025年は0.36%に上がっており、すべての指標が改善したわけではありません。

参照:アシックス「健康経営」(2026年10月時点)

ANAグループ

ANAグループは、日立グループのハピネスプラネットが提供する「Happiness Planet Gym」を使い、2023年6月19日から約1カ月半、チーム対抗イベント「ANAグループしあわせカップ」を開きました。

公募で集まった20代の社員約150名が、所属部署や職種、勤務地に関係なく1チーム約15名で参加し、専用アプリへの前向きな投稿と応援コメントでポイントを競いました。

参加者アンケートでは、回答者の9割以上が、所属組織以外とも応援や励まし合うつながりを今後も作りたいと答えました。ANAは今後、大会ごとに導入効果を検証するとしています。

参照:日立製作所「ANAグループしあわせカップ」発表ページ(2023年6月16日公表)、日立製作所「ウェルビーイング経営をANAグループが日立のハピネスプラネットで」(2026年10月時点)

加古川市

加古川市は、地域幸福度(Well-Being)指標を令和4年度から全国に先駆けて導入した自治体です。

指標は、市民アンケートによる主観指標と、健康診断受診率、小学校数、投票率などのオープンデータによる客観指標で構成され、24の因子ごとに全国と比べています。

令和7年度の調査では、無作為抽出した18歳以上の市民4,500人のうち1,635人が回答し、9割以上が5点以上と答えました。市は、平均点が4年間にわたり全国平均を上回っているとしています。

参照:加古川市「一人ひとりが幸せ「ウェルビーイング」を実感できるまちを目指して」(2026年10月時点)

楽天グループ

楽天グループ株式会社は、「Well-being First」健康宣言で、従業員の心身の健康と社会全体のウェルビーイングの向上を目指すと掲げています。

運動不足、睡眠の質、体重管理を3大健康課題とし、それぞれで課題を感じる従業員の割合を年間約30%下げることを目標にしています。ストレスチェックは毎年実施しています。

サステナビリティ戦略では「ウェルビーイング度」を指標とし、2025年の実績は55pt(目標53pt)、2030年の目標は58ptです。対象は楽天グループ株式会社です。同社のウェルビーイングサーベイでは、Total Employee Experience(5点満点)が2022年度の3.75から2023年度は3.3に下がっており、こちらも公表されています。

参照:楽天グループ「健康・安全・ウェルネス」(2026年10月時点)、楽天グループ「楽天とサステナビリティ」(2026年10月時点)

ウェルビーイングを測る企業向けサービス

従業員のウェルビーイングを数値で捉えるサービスを、公式サイトで確認できた6社に絞って五十音順に紹介します。

掲載順は会社名の五十音順です。おすすめ順や評価順ではありません。各社の内容は公式サイトの記載をもとにしており、料金や機能は変わることがあるため、導入前に各社へ確認してください。

会社サービス主な測定・対象公式サイトに記載の特徴
株式会社アドバンテッジリスクマネジメントアドバンテッジ ウェルビーイング DXPストレスチェック、エンゲージメントサーベイ、健康診断、休業者、勤怠人事労務データを集約し、課題把握から効果検証まで支援
株式会社イーウェルウェルスコア仕事・プライベート・生活習慣・健康・経済状況の5要素他社との比較や属性間の比較ができる
一般社団法人ウェルビーイングデザイン幸福度診断 Well-Being Circle72項目のアンケートから、幸せと相関のある34項目を表示全国平均との比較ができる
株式会社スカイベイビーズウェルビーイング診断組織全体の幸福度と健康状態幸福学の研究者との共同研究で開発
株式会社ハピネスプラネットEnergize、Connect、Juku などサーベイ、エンゲージメント向上アプリ、研修日立製作所発のスタートアップ
Leading Mark, Inc.(リーディングマーク)ミキワメAI ウェルビーイングサーベイエンゲージメント、健康状態、性格情報回答時間は約3分、ストレスチェックも併用可能

株式会社アドバンテッジリスクマネジメント

「アドバンテッジ ウェルビーイング DXP」は、人事労務データを集約・一元化し、課題の把握から施策の提示、実行、効果検証、軌道修正までを支援するプラットフォームです。

ストレスチェックやエンゲージメントサーベイの結果、健康診断データ、休業者情報、勤怠情報を一つに集めて、組織と従業員個人の状態を把握できます。

第7回HRテクノロジー大賞の人的資本経営サービス部門で優秀賞を受賞しています。

参照:アドバンテッジ ウェルビーイング DXP 公式サイト(2026年10月時点)

株式会社イーウェル

「ウェルスコア」は、Webアンケートの結果をもとに、ウェルビーイングと満足度を数値で可視化する組織診断サービスです。

仕事、プライベート、生活習慣、健康、経済状況の5つの要素を、所属部門・性別・役職などの属性間や、他社と比べて分析します。回答時間はフル版が15〜20分、Light版が5〜10分です。

早稲田大学の森永雄太教授が監修し、福利厚生サービス「WELBOX」利用企業の従業員アンケートデータ(2023年8月時点で延べ約2,000社、約10万名分)と比較できます。

参照:イーウェル「ウェルスコア」(2026年10月時点)

一般社団法人ウェルビーイングデザイン

「幸福度診断 Well-Being Circle」は、個人と組織のウェルビーイングを測るアンケート調査です。

72項目の質問のうち、幸せと相関のある34項目の値をレーダーチャートで描き、個人や組織の現状を把握できます。

結果を「しあわせの形」として表示し、全国平均と比べられます。料金や提供条件は、公式サイトの問い合わせフォームで確認する案内になっています。

参照:ウェルビーイングデザイン「幸福度計測」(2026年10月時点)

株式会社スカイベイビーズ

「ウェルビーイング診断」は、組織全体の幸福度と健康状態を総合的に評価するWebアンケート型のサービスです。

従業員の生活習慣や価値観を分析し、組織全体の傾向、部署別の特徴、個人レベルの気づきを整理した分析レポートを作成します。経営陣や人事部門とのセッションで、施策のアイデアも検討します。

幸福学の研究者である前野隆司氏(慶應義塾大学大学院教授)との共同研究で開発されました。公式サイトには、診断は10万円から(一例)、定期フォローアップは月額3万円からとの記載があります。

参照:スカイベイビーズ「ウェルビーイング診断」(2026年10月時点)

株式会社ハピネスプラネット

株式会社ハピネスプラネットは、「データとテクノロジーで幸せの総量をふやす」をミッションとする、日立製作所発のスタートアップです。

サービスには、AIとサーベイでマネージャーの育成を支援する「Energize」、1日1分から始めるエンゲージメント向上アプリ「Connect」、ウェルビーイングの第一人者による人財育成研修「Juku」などがあります。

日立製作所の中央研究所内に所在し、研究成果を事業に生かす点が特徴です。

参照:ハピネスプラネット 公式サイト(2026年10月時点)

Leading Mark, Inc.(リーディングマーク)

「ミキワメAI ウェルビーイングサーベイ」は、社員と組織のコンディションを可視化し、離職や休職を防ぐことを目指すサービスです。

エンゲージメントと健康状態を測り、組織全体、部署・チーム、個人の単位で状態を確認できます。人的資本開示に使える定量データの提供や、ストレスチェック機能の併用にも対応しています。

回答時間は約3分で、月1回程度の実施が推奨されています。

参照:ミキワメAI ウェルビーイングサーベイ 公式サイト(2026年10月時点)

よくある質問

よくある質問

検索でよく調べられている、SDGsとウェルビーイングに関する疑問に答えます。

Q
SDGsとウェルビーイングは同じ意味ですか?
A

いいえ、同じ意味ではありません。SDGsは2030年を期限とする17の国際目標で、ウェルビーイングは健康や暮らしの質を表す概念です。目標3の英語名にウェルビーイングが含まれるなど、両者は深く関わっています。

Q
SDGsの目標3とウェルビーイングの違いは何ですか?
A

目標3は、ウェルビーイングのうち健康面を中心に13のターゲットで進み具合を確かめる国際目標で、ウェルビーイングはそれより広い概念です。働き方や人とのつながりなど、他の目標とも関係します。

Q
ウェルビーイングの定義は何ですか?
A

WHO憲章は、健康を身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であり、単に病気や病弱でないことではないとしています。この考え方がウェルビーイングの出発点です。

Q
なぜGDPだけでなくウェルビーイングが重視されるのですか?
A

GDPは経済活動の規模を示しますが、満足度や生活の質までは映らないからです。内閣府は、GDPだけでなく幅広い視点からWell-beingの動向を見える化することが重要だとして、満足度調査を行っています。

Q
日本ではウェルビーイングをどのように測っていますか?
A

内閣府が2019年2月から「満足度・生活の質に関する調査」を行っています。2025年3月の第7回調査は10,633人が対象で、総合の生活満足度は5.79点でした。

Q
企業が従業員のウェルビーイングを測るにはどうすればよいですか?
A

アンケート型のサーベイで、従業員の状態を数値にする方法が一般的です。本記事では、公式サイトで確認できた6社のサービスを五十音順で紹介しています。目的と回答の負担に合わせて選んでください。

まとめ

まとめ

SDGsとウェルビーイングは、目標3を軸に結びつき、日本でも国・自治体・企業が測定と改善を進めています。

  • ウェルビーイングは、SDGs目標3の英語名にも入る、健康と暮らしの質を表す言葉
  • 目標3には13のターゲットがあり、精神保健とウェルビーイングは3.4で扱われる
  • GDPだけでは満足度が見えないため、主観と客観の指標が併用されている
  • 内閣府の2025年調査では、総合の生活満足度は5.79点で、社会とのつながりと子育てのしやすさの満足度が下がった
  • アシックス、ANAグループ、加古川市、楽天グループは、取り組みを数字で公表している
  • 従業員のウェルビーイングを測るサービスは、目的と回答の負担に合わせて選ぶ

この記事の執筆者

The Company Journal編集部

企業の取り組み・サステナビリティ・社会課題をテーマにした編集チーム。 企業や自治体の情報を編集部が一社ずつ確認し、 独自の基準で比較・整理した情報をお届けしています。